【MLB】アスレチックスが主砲ルーカーと5年6000万ドルで契約延長 球団史上3番目の大型契約に
日本時間1月7日、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、アスレチックスが主砲ブレント・ルーカーと契約延長で合意したことを報じた。契約は5年6000万ドルで、これはルイス・セベリーノ(3年6700万ドル)、エリック・シャベス(6年6600万ドル)に次いで球団史上3番目の大型契約となる。なお、7年目の契約は条件つきのオプションとなっており、出来高などの条件もすべてクリアした場合、7年間の総額は9000万ドルとなるようだ。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在30歳のルーカーは2020年にツインズでメジャーデビュー。しかし、メジャー定着を果たせないまま、2022年4月にパドレスへトレードされ、同年8月には再びトレードでロイヤルズへ移籍した。ところが、シーズン終了後に戦力外となり、ウエーバーでアスレチックスへ移籍。ルーカーにとって、これが大きな転機となった。 選手層が厚いとは言えないアスレチックスでまとまった出場機会を得たルーカーは、2023年に自己最多の30本塁打とブレイクを遂げ、オールスター・ゲーム初選出。今季は打率.293、39本塁打、112打点、11盗塁、OPS.927とさらに数字を伸ばし、球団では2002年のシャベス以来22年ぶりとなるシルバースラッガー賞に輝いた。マーク・コッツェイ監督とデービッド・フォーストGMはシーズン終了後、ルーカーとの契約延長に動く可能性を示唆していたが、年明けすぐに契約延長が実現した。 ルーカーはFAまで3シーズンを残しており、今回の5年契約は年俸調停期間の3年とFA後の2年をカバーするものとなる。なお、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、ルーカーは最初の3年間で3000万ドルを得ることになっているようだ。 今季から3年間、サクラメントのサターヘルス・パークを本拠地とする予定になっているアスレチックスだが、ルーカーは引き続き主砲としてアスレチックス打線を牽引していくことになる。順調にいけば、ラスベガスの新球場がオープンする2028年にもルーカーはアスレチックス打線の中軸を担っていることだろう。 アスレチックスは今オフ、球団史上1番目と3番目の大型契約を締結。有望な若手が徐々に台頭しているなか、サクラメントで迎える新シーズンに向けて、着実に戦力を整えている。