<松岡昌宏>「準備をしていくのは芝居だけ」 多方面で活動を続ける秘訣は
◇どの現場も心構えは「同じ」 休日は意外にもインドア派
音楽やバラエティーなど多方面で活躍する松岡さん。各現場での心構えや軸は何だろうか。松岡さんは「(軸は)まったく同じ。強いて言うならドラマというか芝居だけが、僕の中にある唯一のジャンルですね」と持論を語る。
「音楽はもともと好きでやっていた延長で、バラエティーも自分がしゃべっているものに(カメラが)回っているだけ(笑い)。こうした方がいいかな、ああした方がいいかなと準備をする。そうやっていくのは唯一、芝居だけ」
自然体を心がけているのか聞いてみると「自然体ということすら考えていない。自然体と思った瞬間に不自然な気がする。そんなことを考えてやった方がいい人と、考えないでやった方がいい人がいると思うけど、俺は考えない方が合っている」と分析する。
長く活動を続ける秘訣を「見てくれる人、使いたがってくれる人がいること。それ以上でもそれ以下でもない。どっちが欠けても成り立たないから」と冷静に語る松岡さんだが、休日は「基本何もしない。この間の休みもベッドから動かなかった(笑い)」と意外なインドアぶりを明かす。
作品にちなみ、疑うことと信じることはどちらが気持ち的に楽かと聞くと、「信じる方が楽。信じて裏切られた方がよっぽどいい」と返ってきた。
「疑うとかジェラシーとかアングリーとかは疲れるし、なるべく触れないで生きていきたい。疑わないというよりは、人が好きで、人を見て、人を演じるのが仕事だから、人にそこまで興味を持たない。それに疑ったらキリがないから」
「連続ドラマW 密告はうたう2 警視庁監察ファイル」は8月11日から毎週日曜午後10時、WOWOWプライム、WOWOW4K、WOWOWオンデマンドで放送・配信される。(取材・文・撮影:遠藤政樹)