世界初の本格CCSプロジェクトに従事…川崎汽船、「液化CO2船」竣工
川崎汽船はノルウェーの二酸化炭素(CO2)回収・貯留(CSS)プロジェクト「ノーザンライツ」向けの液化CO2船「NORTHERN PIONEER(ノーザン パイオニア)」を竣工した。中国の大連船舶重工(大連市)で引き渡し式を開催し、年内にも正式に受領する。ノーザンパイオニアは世界初の本格的なCCSバリューチェーンプロジェクトに従事する。川崎汽船の子会社が船舶管理を担う。 ノーザンパイオニアはノルウェーのCO2回収施設から同国西部のオイガーデンにあるノーザンライツの受け入れ基地まで液化CO2を輸送する。川崎汽船はノーザンライツが発注した4隻の船隊のうち、ノーザンパイオニアを含む3隻の液化CO2船の裸用船契約と定期用船契約を締結。先進的な液化CO2輸送プロジェクトを通じて得られる知見を、今後の事業開発に生かす。