「幸せのシンボルを作る仕事」人気パティシエ鎧塚さん、沖縄の専門学校で講演【U35】
琉球調理製菓専門学校(大山勝校長)が6日、パティシエの鎧塚俊彦さんの特別講演会「パティシエは世界一幸せな仕事」を浦添市の同校で催した。 【写真】圧巻! 肉が溺れる「沖縄そば」
生徒約160人が受講した。パティシエの仕事について「2人座って、その真ん中にケーキがある映像を見たら『そこには幸せがある』と思う。ケーキは幸せのシンボル。(それを作る)こんな幸せな仕事はない」と力を込めた。県産の果物を使ったオリジナルスイーツ作りの実演もあった。 鎧塚さんは、幼少時代やスイスの修業時代、自身の店や農園ができるまでの考え方や価値観を生徒に伝えた。おいしいチョコレートを作りたい一心で、エクアドルに自社のカカオ農園を作った際は「遮二無二何かをやり、作ると決めて、思ったらまず言う。ずっと言い続ける。すると、いろいろな人が力を貸してくれた」と体験を振り返った。 「頑張っていたら、パティシエは世界一幸せな仕事だと考えるときが必ずある。つらいことがあったら、たまに流されてもいい。柳の木のように生きてほしい」と生徒を激励した。 製菓製パン専門士科1年の生徒は「礼儀正しさが大事であることなど、技術だけではなく、生き方のヒントをもらえた。将来は人を幸せにできる、ケーキを作る職人になりたい」と希望を膨らませた。
(藤村謙吾)
The Ryukyu Shimpo Co., Ltd