藤岡康太騎手が死去 JRA・G1ジョッキーの落馬による悲劇は93年の岡潤一郎騎手以来
6日の阪神競馬7Rで落馬負傷したJRAの藤岡康太騎手(35)=栗東・フリー=が10日午後7時49分に死去した。2009年NHKマイルカップ(ジョーカプチーノ)、23年マイルチャンピオンシップ(ナミュール)とG1で2勝を挙げているジョッキーの死に競馬界には悲しみが広がった。 【写真】91年にエリザベス女王杯を制した岡潤一郎さん 3月24日には高知競馬で落馬した塚本雄大騎手(高知・目迫大輔厩舎)が25歳の若さで亡くなったばかりだった。 JRA騎手の落馬による死去は04年の竹本貴志騎手(美浦・古賀史生厩舎)以来で20人目。竹本騎手はJRA競馬学校同期から2年遅れで騎手免許試験に合格し、デビューを果たしたわずか4週目での悲劇だった。 JRAにおけるG1ジョッキーの落馬による死去は、24歳で亡くなった1993年の岡潤一郎騎手(栗東・安藤正敏厩舎)以来。岡騎手はデビューした88年に44勝を挙げJRA賞最優秀新人賞を獲得し、91年にリンデンリリーでエリザベス女王杯を制していた。オサイチジョージが勝った90年の宝塚記念で、オグリキャップ(2着)に騎乗したことでも知られる、有望ジョッキーだった。 また、92年には玉ノ井健志騎手(美浦・稲葉隆一厩舎)が20歳で他界。競馬学校卒業生では初の悲劇だった。