駒大・山川拓馬が8区区間賞 藤田監督も驚嘆「すごかった…あれは駒沢のエースの走り」【全日本大学駅伝】
◇3日 全日本大学駅伝(熱田神宮~伊勢神宮=8区間106・8キロ) 最終8区(19・7キロ)、駒大・山川拓馬(3年)がトップとの差を2分以上詰める怒濤(どとう)の追い上げを見せた。トップ青学大から2分37秒遅れ、2位・国学院大から2分33秒遅れの3位でスタート。57分9秒の区間賞の走りで、チームを2位に押し上げた。 中継所でのスタート前、国学院大・上原に対して「追いつくわ」と声を掛けていた。さらに今大会では渡辺康幸(早大)の8区日本人最高記録(56分59秒)を狙っていた。それだけに山川は「力が足りないなと感じた。自分で狙っていた56分台にいかなかったのは正直悔しい。それでもいろいろ学べるところはあった」と淡々と振り返った。 前半に出遅れたチームが優勝争いのライバル青学大、国学院大に大きく先行される厳しい状況下でも、山川は底力を発揮した。藤田監督は「すごかったですね、あれはエースの走りですね」と舌を巻いた。その上で「渡辺康幸さんの記録を本人の中では意識しながらやっていた。そこに意識が向いていたということは、駒沢のエースになる自覚を持っているんだと」とたたえた。
中日スポーツ