頑丈で切れ味バツグン!草刈りからアウトドアまで幅広く使えるオルファ「フックカッターL型」
田舎と街の二拠点生活をしているライターのGOLです。耕作放棄地を再生し、田舎暮らしのトライ&エラーを楽しんでいます。 【紐やリールホルダーを通して使うと便利なリアホールもある】 そんな田舎暮らしの中で気になるアイテムを紹介するこの連載。今回紹介するのは、段ボールの開梱などで使用するフック型のカッターです。段ボールの中身を傷つけずに効率よく開梱するためのアイテムですが、田舎暮らしでも大活躍する刃物、OLFA(オルファ)「フックカッターL型 107B」(実勢価格:707円)です。 OLFAといえば、世界に誇る日本のカッターブランド。刃を折ることで切れ味を保つブレードが特徴ですが、今回紹介するカッターは折らないタイプです。 一般的なMサイズの刃厚は0.45mmですが、このブレードは0.8mmと非常に肉厚で丈夫。この丈夫さを利用して、開梱だけでなく、ツル葉植物の草刈りや狩猟で得た獲物の皮剥ぎなど、さまざまな用途に使えます。 フック型の刃は35mmほどの長さしかありませんが、その切れ味は抜群です。同社のよく切れると評判の“黒刃”と同等かそれ以上。コピー用紙であれば8枚くらいは余裕で切れるし、段ボールもサクッと切れます。またハンドルの形状と厚みも、引いて切る動作にぴったりなデザインに。親指のかかる部分には、刃収納部を兼ねたガードがあり、仮に切り損じても危なくありません。
狩猟でも活躍してくれる
重さはわずか46g。刃収納時の長さは12cm、刃を全開にしても最大17cmと軽量コンパクト。携帯性は一般的なカッターよりも短く優れています。 フックの形状をした刃は、何かを引っ掛けて切るのに最適です。本来の使い方であれば、梱包の結束バンドや紐を切りますが、田舎暮らしでは難敵のツル葉植物の除去に使えます。鎌よりも切れ味が良く、何より安全なのが魅力です。 ハンドルの後方に直径15mmの大きな穴が空いています。この穴に紐や自動巻き取り機能のあるリールホルダーなどを付けることで、紛失を防げます。この穴に脱落防止の措置を施せば、切った後にポケットに収めず、すぐに次の作業に移れます。効率を重視するなら、リールホルダーを付けると良いでしょう。軽いので、鍵用のリールホルダーが十分使えます。 フック型の刃は、狩猟でも活躍します。獲物を解体する際、体の正中や四肢頸部から切る方法があります。その際に、肉や内臓を切ることなく、皮だけを切り開くことが重要です。ガットナイフと呼ばれる、硬い皮や腱などを切り裂くための狩猟用の刃物がありますが、その代用として十分な性能を持ちます。熊や鹿を解体したことのある人なら分かると思いますが、一本のナイフで全部やろうとすると、後半は切れ味がかなり悪くなります。固い獣の皮や腱を切るのに、この形状と切れ味が役立ちます。 刃の出し入れは、一般的なカッター同様、スクリュー式の固定具を使用します。スクリューを緩めて外せば、簡単に刃を取り出せます。錆びやすい鋼材を使用しているので、使用後はバラして清掃し、軽く油を塗布してください。 刃が切れなくなっても、替え刃も安いので安心。替え刃の型番は「XB107」(参考価格 297円)です。オンラインでは入手しやすいですが、現物はホームセンターなどにはあまりありません。本体と替え刃を一緒に購入しても1000円前後とコスパに優れているので、ぜひ一緒に購入することをおすすめします。軽い、小さい、切れる、安い! 四拍子揃ったカッターです。 刃物はロマンと思う人には邪道と思われるかもしれませんが、カッターは実に切れ味の良い刃物です。使うシーンに合わせて使い分けた方が、作業効率もクオリティも良くなると思います。アウトドア好き、DIY好き、そして狩猟に興味がある方にもぜひおすすめしたいアイテムです。
<取材・文/GOL>