松尾貴史が思う「いい酒場の条件」初めての店に入るときは「前をうろついて、こっそり店内を覗き込むんです」
家族とも、同僚とも離れて自分だけの時間を持ちたいあなたへ――有名人に聞く「行きつけの店」の見つけ方。 【画像あり】この日もハイボールを3、4杯! 完全にリラックスした松尾貴史 俳優、タレント、コラムニストの松尾貴史に指定されたのは、銀座のオーセンティックなバー。ビルの7階と聞くと、ハードルは高そうだが……。 「お酒は、甘いもの以外はなんでも好きなんですけど、ここ(東京・銀座のバー『ロックフィッシュ』)では名物の『銀座ハイボール』ばかりです。度数43度の、復刻版の角瓶を使っていて、飲んでいる途中で薄まらないように氷はなし。酒場に行くと、『その店でいちばん出ているもの』を頼むようにしています。常連ぶって『いつもの』と言ったら、サッと出てくるみたいなのはイヤですね。 『常連』というと、店に頻繁に通う人を客観的に指す言葉で、『行きつけ』は客側の思い入れで決まる言葉じゃないですか。常連にはならないけど、行きつけは持っていたい。 地方に行くと、僕も検索して店を調べますよ。でも、ネットは情報がずぼらなので、レビューは信用していません。 初めての酒場に入るときは、店の前を少しうろついてから、こっそり店内を覗き込むんです。ハゲと白髪頭が見つかれば、まずは当たり(笑)。経験値が高く、舌の肥えた人がそれだけ集まっているということですから。 いい酒場の条件は、いい年した大人が居心地よさそうにしている、ということに尽きますからね。そんな酒場は、『入りやすい店だったなあ』と、出てからふと思うんです」 松尾貴史 裏金問題、万博予算倍増、兵庫県知事問題などに切り込んだ新刊『違和感にもほどがある!』(毎日新聞出版)が発売中 写真・保坂駱駝 取材/文・鈴木隆祐
週刊FLASH 2024年12月17日号