訪日者増える年末に向け“特別警戒” 「密輸は我々が阻止する」 東京税関
訪日外国人旅行客が増加する年末年始を前に、東京税関は10日から「年末特別警戒」として集中的な取り締まりを始めました。 10日午前、東京・江東区では東京税関による密輸の集中的な取り締まりを実施する「年末特別警戒」の出陣式が行われ、原田健史税関長が「国民の安全・安心の確保のため、 密輸は我々が阻止するという強い意識を持ち、国民の期待に 全力で応えていきたい」と職員に話しました。
東京税関によりますと、年末は訪日外国人観光客だけでなく、貨物も増える傾向にあるということで、麻薬探知犬による検査の状況や、大型X線検査トンネルによる貨物検査の様子も公開されました。 上田健二監視部長は「年末の貨物の増加に紛れて密輸を企てる者がいて、闇バイトで運搬役にリクルートされてしまう人もいる。 そのような事案に適切に対処していく」としています。 東京税関は、2024年上半期に、約378キロの不正薬物、約327キロの金の密輸を摘発しているということで、年末に向け警戒を強化していくことにしています。