錦織圭は受賞ならず ATPカムバック賞はベレッティーニ
テニスの男子ツアーを統括するATPは12日、今年のATPアワードのカムバック賞に世界ランキング34位のマッテオ・ベレッティーニ(28=イタリア)を選出した。同106位の錦織圭(34=ユニクロ)と同80位のマリン・チリッチ(36=クロアチア)も候補にノミネートされていた。 元世界ランク6位のベレッティーニは足首のじん帯断裂により23年の全米オープンを途中棄権。世界ランク154位まで後退したが、今年3月の復帰後は病気による2カ月の休養を挟みながら3大会で優勝。世界ランクを40位以内に戻したほか、11月にはイタリア代表として国別対抗戦デビスカップ優勝にも貢献した。 ベレッティーニはATPの公式X(旧ツイッター)に寄せた動画で「カムバック賞を受賞できて本当にうれしい」と感謝。「応援に心から感謝します。素晴らしいシーズンでした。私とチームにとって素晴らしい努力のたまものです。成し遂げた結果に満足していますし、2025年にコートに立ってさらなる成功を収めるのが待ちきれません」とコメントした。 左股関節痛などによる長期離脱から本格的に復帰した錦織は、6月の全仏オープンで3年ぶりに四大大会出場を果たして2回戦に進出。ウィンブルドン選手権やパリ五輪は初戦敗退したが、今季最終戦となった11月の下部ツアー・HPPオープンでは約1年5カ月ぶりの優勝を飾った。世界ランク106位まで浮上し、来年1月の全豪オープンにも4年ぶりに出場予定となっている。