世界初の靴装着型振動ナビゲーション「あしらせ」新モデル登場【ホンダのスタートアップが開発】
「人の豊かさを“歩く”で創る」をミッションに掲げる株式会社Ashiraseは、視覚障がい者の歩行を振動を通じてサポートする世界初のナビゲーションデバイス「あしらせ」の新モデルのを2024年10月1日に発売した。 【画像】世界初の靴装着型振動ナビゲーション「あしらせ」新モデル登場
視覚障がい者の自由な歩行をサポートする「あしらせ」
「あしらせ」は、靴に装着するデバイスと専用のアプリケーションを用いて、聴覚や視覚による地図情報に頼らず、足元への直感的な振動を通じて目的地まで案内を行うデバイスだ。 2023年に限定発売した先行販売モデルからデバイスの軽量化を図り、より幅広いユーザーに親しみやすいデザインにモデルチェンジを実施。また、スマートフォン標準のセンサデータに加え、 あしらせデバイス搭載のセンサデータ(磁気、IMU、GNSS)による歩行データを独自アルゴリズムと組み合わせることで、高精度なユーザー位置・方位推定が実現した。 「あしらせ」の新モデル発表会には、柔道パリ・パラリンピック銀メダリストの半谷 静香氏も駆けつけた。
「あしらせ」でなにができる?
────────── 手や耳が自由なまま目的地まで案内 ────────── デバイスを装着した靴を履いて外出すると、足元からの振動によって目的地までのルートや曲がる方向、タイミングなどをアナウンス。また目的地設定後はスマートフォンをポケットに入れたまま利用が可能で、道案内をあしらせに任せることで、視覚や聴覚を邪魔せず安全確認に集中できる。 ────────── 視覚障がい者にとって歩きやすいルートの提案 ────────── 複数のセンサー情報から取得し生成された歩行位置データを独自のアルゴリズムで補正し、視覚障がい者にとって歩きやすいルートを提案する。また、ユーザーの行きたいルートを記録できる「マイルート機能」や、横断歩道や交差点などを音声で案内する「道路構造・周辺施設通知機能」も搭載。 ────────── AIを活用した多様な機能で情報へのアクセシビリティを促進 ────────── 視覚障がい者が歩行においてアクセスしづらかった情報をAI機能を用いてアナウンス。探したい場所を音声入力すると条件に該当するおすすめ施設の情報を案内する「AIおすすめスポット検索」や、写真で撮影したものを説明する「AI画像認識」機能など、順次新しい機能が追加される。