試合中に心停止で倒れたフィオレンティーナ22歳MFが特例で“ベンチ復帰” ファンの拍手浴びる
◇イタリア1部第17節 フィオレンティーナ 1-2 ウディネーゼ(2024年12月23日 フィレンツェ) 今月1日の試合中に意識を失って倒れたセリエAフィオレンティーナのMFエドアルド・ボーベ(22)が23日、ホームで行われたウディネーゼ戦で“ベンチ入り”を果たした。 ボーベは1日のインテル・ミラノ戦の前半16分、靴のひもを結び直そうとしゃがみこんだ際に昏倒(こんとう)。救急搬送され、その時点で0-0だった試合は中止となった。救急車の中で意識を取り戻したボーベは不整脈による心停止を起こしたと診断され、取り外しが可能な植え込み型除細動器(ICD)を埋め込む手術を10日に受けて14日に退院していた。 伊紙ガゼッタ・デロ・スポルトによると、ボーベはチームメートとともにバスでスタジアムに到着。ピッチに姿を見せるとファンから拍手を浴び、試合前のアップをする選手たちを見守った。フィオレンティーナの要請をリーグが認めたため、試合中はベンチに入ることを特別に許可された。 ボーベはまだトレーニング合流を許可されていない。 セリエAはICDを装着した状態でのプレーを認めていないが、ボーベは今後の検査結果により医師と合意すればICDを外すことも可能という。デンマーク代表MFクリスティアン・エリクセン(マンチェスターU)はインテル・ミラノ時代の21年欧州選手権の試合中に心停止を起こして倒れ、ICD装着手術を受けたため契約を解除。プレミアリーグへ移籍していた。