過激な仕掛人の発言でキレた!?ジャガー横田の退任で揺れるストロングスタイル女子
【WEEKEND女子プロレス#36】
「昭和のストロングスタイル復興」を旗印に初代タイガーマスク(佐山サトル)が2005年に旗揚げしたストロングスタイルプロレス(SSPW)。はじめて女子プロレスの試合が組まれたのが、2020年3・19後楽園ホールだった。以来、SSPWでは女子の試合が恒例化。試合数も増え、1大会1試合から現在では女子のカードが半数を占めるまでになっている。そんなSSPWの女子部をまとめているのが、女子プロレスの御大ジャガー横田だ。 【動画】「極悪女王」に関与した長与千種への怒り爆発!これが人生をプロレスにかけた女王の誇り! ジャガーは初代タイガーとともに“女性版タイガーマスク”タイガー・クイーンを世に送り出した。また、女子のマッチメークも担当。しかし、10月15日におこなわれた11・5新宿FACE大会発表会見で一方的に「相談役」退任を宣言し、会見場から退席してしまったのである。いま、SSPW女子にいったい何が起きているのか? 事の発端は“過激な仕掛人”新間寿会長の発言だった。昨今の女子の試合に関して苦言を呈したのだ。 「だいたい試合が始まる前に、その選手たちが凶器に使う道具をリングサイドに運ぶバカがどこにいるんだ! ストロングスタイル? ふざけちゃいけない!」 この発言にジャガーが反応。通常なら女子のカードについてマッチメークの意図などを話すところ、ヒールのやり方を否定されたと感じたのか、新間代表に対して持論を述べたのである。 「プロレスって難しい。プロレスって本当に難しいんです。やり続けてもずっと自問自答しますし、周りの声も聞いてきました。格闘技戦とプロレスは全然ルールが違うもの。同じように思う方もいらっしゃるのかもしれませんが、全然ルールが違うもので見せ方も違うと思います。強いだけではダメなのがプロレス。新間会長のお言葉をいただくと、格闘技戦に近いものをお見せしなければならないのかなというふうに思っているところなんですが、それはまず不可能だと思います。なぜかというと、受けの美学があるからです。格闘技戦には受けの美学はありません。プロレスラーは、受けるところから切り返すところを考える。残念ながら新間会長と私の意見は違うと思います。悪役がいるから正規軍、いい役がいる図式は昔からあるもので、私はベビーフェースでやってきたところ途中で悪役になりました。私のプロレスの考えにおいての変化でこうなっているんですが、ストロングスタイルに立つときには多少抑えてきました。が、いま現在の私は抑えながら闘っていることの意味はあまり持っていません。なぜかというと、私は若い子たちに挑戦している身なものですから、その中で負けないように強い自分をどう出していけるか、相手をどう受け止められるか、そんなことを考えながら日々闘っております。もしその考え方がストロングスタイルと違うのであれば、私はこのリングに立つこともできなくなります」