日産とホンダの統合協議、鴻海の買収意向で加速か-ルノーは前向き
立花証券のアナリスト、庵原浩樹氏は「日本には自動車メーカーが多すぎる。世界的に競争力を高めるためには合併が必要になってきている」と述べた。
それでもホンダ、日産、三菱自の3社を合わせた今年上半期の販売台数は約400万台で、トヨタ単独の520万台には遠く及ばない。日産とホンダは、中国市場で比亜迪(BYD)など人気を高めている地場勢や米テスラを相手に苦戦するなど、海外市場で伸び悩んでいる。各市場で異なるスピードで進むEVシフトを背景に、数十年間続いてきたビジネスモデルは見直しを迫られている。
いちよしアセットマネジメントの秋野充成社長は、両社の経営統合報道について、業界での弱い者同士の統合で、大きな動きというわけではないとコメント。両社が統合してもEVで覇権は握れないだろうと述べた。英調査会社ペラム・スミザーズ・アソシエイツのアナリスト、ジュリー・ブート氏は両社は事業領域に重複する部分も多く、統合に向けて解決すべき課題は多いと指摘した。
原題:Honda Explores Nissan Rescue With Foxconn Also in Hunt for Stake(抜粋)
--取材協力:Jane Lanhee Lee、稲島剛史、高橋ニコラス、Shadab Nazmi、Yasufumi Saito、Albertina Torsoli、Stefan Nicola、Craig Trudell.
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Reed Stevenson