JA新潟厚生連・村上総合病院が来年4月から分娩休止へ 市民からは不安の声も花角新潟県知事「少子化進む中すべての施設の維持は無理」
NST新潟総合テレビ
JA新潟厚生連の村上総合病院が来年春に分娩の取り扱いを休止することがわかりました。市内でほかに分娩施設がないことから不安の声が上がっていて、花角知事は医療再編を急ぐ考えです。 【村上市民】 「地元からなくなるのは困る」 村上市民からあがった不安の声… 村上総合病院が来年4月から分娩の取り扱いを休止することが明らかとなったのです。 村上総合病院を含め県内で11の病院を経営するJA新潟厚生連は、患者数の減少などにより赤字経営が続いていて、各病院の経営体制の見直しを行っています。 こうした中決まった分娩休止ですが、現在村上市や隣接する自治体で分娩に対応している病院は村上総合病院のみ。 病院では来年4月以降も妊婦健診などには対応しますが、出産時は市外の施設を紹介する方針です。 【村上市民】 「近くにあった方がいいと思うので無くなると不便。何かあった時は近い方がいいと思う」 「違うところに行かないといけないのは大変。人口を増やさなければいけないのに。私はそう思う」 一方村上総合病院の分娩数は減少傾向にあり、昨年度は117件。 病院全体では7億円あまりの赤字でした。 【花角知事】 「通常の分娩の得られる収入とでみると(経営が)成り立たないと聞いている、一般的には。急速に少子化が進んでいる中で、今まであった分娩取り扱い施設をすべて維持していくというのはそれはもう無理で」 花角知事は13日の会見で病院の方針に理解を示し、質の高い医療を提供するために医療圏ごとに病院の機能を集約する必要があるとの考えを示しました。 【花角知事】 「集約してそこは安全安心でクオリティの高いサービスが提供できる施設として存続・持続していただくということ。安心して出産できる、子どもを持つことができる環境を作っていきたい」 県は村上市と協議し、市外での出産にかかる交通費の補助などを検討する方針です。
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