土用の丑の日に「うなぎ」を食べるのはなぜ?はじまりは平賀源内のアドバイス
日常の気になる疑問を解決!土用の丑の日に「うなぎ」を食べるのはなぜ?知って楽しいおもしろ雑学を友達や家族にも教えてあげよう。 【写真】中尾彬さんが愛した『中野屋』の鰻の佃煮
知って楽しい!おもしろ雑学
Q.土用の丑の日に「うなぎ」を食べるのはなぜ? A.夏に不人気の「うなぎ」を食べてもらうために、うなぎ屋が縁起が良いと宣伝したから。(和文化研究家 齊木由香さん) うなぎを食べる日として知られている「土用の丑(うし)の日」。 今年は7月24日がその日にあたり、コンビニなどでも、「うな重」の予約を受け付けているところもあるが、どうしてうなぎを食べるの? 「うなぎを土用の丑の日に食べる習慣は、江戸時代に定着したといわれています。ただ、もともとは、夏を乗り切るために『う』のつく食べ物を食べようという日で、うなぎでなくともよかったのです」 と教えてくれたのは、和文化研究家の齊木由香さんだ。 「土用というのは、立春、立夏、立秋、立冬の直前の約18日間を指す、季節の変わり目のこと。なので、夏以外にも土用はあるのですが、梅雨が終わり、暑くなる『夏土用』の期間は体調を崩しやすいので、身体に良いものを食べようという風習がありました」(齊木さん、以下同) また、昔は日にちを1、2、3といった数字ではなく、十二支で数えていたため、土用の期間中の丑の日を、「土用の丑の日」と呼んでいた。 「丑の日には『う』のつく食べ物を食べると縁起が良いという習慣もあったので、夏土用の期間の丑の日に、夏を乗り切るため『う』のつく食べ物、うどんや梅干しを食べていました。そこに目をつけたのが、うなぎ屋。 天然のうなぎは旬が秋から冬で、夏には人気がなく困っていたのですが、江戸時代に活躍した学者の平賀源内がうなぎ屋に、『夏土用の丑の日にうなぎを食べよう』と宣伝してみては、とアドバイスしたところ大繁盛。他のうなぎ屋もマネをして定着していったといわれています」