みんなの畑においでよ 芋掘り体験、販売会も、和歌山県田辺市の高齢者施設
和歌山県田辺市秋津町のデイサービス施設「わかわかリハあきづ」が多世代の共生を目的に開いた農園で、サツマイモが収穫時期を迎えている。施設は21~26日に農園を一般開放し、芋掘りを体験してもらう。販売会も企画している。 【祭りばやしで活気 蟻通神社(田辺)、熊野三所神社(白浜)、和歌山・紀南の記事はこちら】 農園の活用は高齢者から園児まで地域とつながりながら、耕作放棄地の解消を目的にしている。 農園は秋津町内にあり、広さは約1500平方メートル。休耕地になりそうだった畑を借り、5月に苗を植えた。一般開放に先立ち、今月15日に芋掘り体験会があり、80~90代の施設利用者11人と会津保育所の園児28人、スタッフらが参加した。 86歳の女性は「幼い頃に作っていたので、懐かしい。次に何を植えるのか楽しみ。園児と一緒の作業で力をもらえた」と笑顔を見せた。園児からは「(収穫した芋で)お母さんとスイートポテトを作りたい」「次は大根を植えたい」などの声があった。 農園の一般開放は21~26日の午前10時~11時。高齢者だけでなく、誰でも参加できる。販売会は事業所前で11月17日午前10時~午後3時。芋の直売のほか、キッチンカーで芋を使ったメニューを提供する。収益は秋津町内会に防災対策費として寄付する。 施設長の廣畑将紀さんは「普段社会のコミュニティーから離れがちな高齢者や障害者、子どもたちが楽しみながら、地域を盛り上げられる仕組みをつくりたい」と話している。 農園、販売会の問い合わせは「わかわかリハあきづ」(0739・34・3333)へ。
紀伊民報