日本酒造りの技術を生かし、岩手県二戸市の酒造会社が県内初となるウイスキー造り 岩手・二戸市
これら一連の作業にかかる期間は1週間です。 南部美人でウイスキーの製造を任されているのは現在4人。 試行錯誤を繰り返しながらやりがいを感じています。 (梅内元太蒸留部長) 「透明な蒸留液の香りをかぐ熟成の途中でサンプリングをしていって、その変化が感じられるので、やっぱり飲み頃でお届けしたい」 さらにそれぞれの工程に久慈社長のこだわりが盛り込まれています。 (久慈浩介社長) 「普通はウイスキーの酵母だけで発酵させるがうちの特徴としては日本酒、南部美人の酵母を使ってハイブリッドで発酵させていく」 また、名古屋の製造業者に依頼した銅製の蒸留器は、従来のものと異なりアームの角度を上向きにした特注品です。 (久慈浩介社長) 「角度を高くつけることできれいな蒸留液が取れる。南部美人はきれいで美しい酒を目指しているので、われわれのウイスキーもきれいで美しいものを目指していく」 120年以上続く老舗の蔵元、南部美人。 製造する日本酒が海外で高く評価されたことがウイスキー造りへの挑戦の始まりでした。 (久慈浩介社長) 「外国人からすごく言われたのが日本酒の世界観、日本の価値観の中で作る日本のウイスキーって飲んでみたい」 これまでも糖類無添加梅酒をはじめ、洋酒のジンやウオッカの商品化にチャレンジしてきましたが、全ては自社の経営方針が土台にあるといいます。 (久慈浩介社長) 「日本酒を作るのは手法であって、目的は南部美人というブランドをもっと大きくして強くして価値のあるものにしていくのが僕らがやってきた目的でもある」 目指すのはふるさとの自然の恵みに育まれた「日本酒の会社が作るプレミアムなウイスキー」。 これから瓶のデザインや価格などを決めて、早ければ2027年の販売を目指します。
IBC岩手放送
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