今季初勝利のB2ライジングゼファー福岡 浜口炎監督が挙げた勝因の〝マジッククオーター〟
◆りそなBリーグ2部(B2)福岡90―65熊本(12日、照葉積水ハウスアリーナ) ■一丸で快進撃!仲良し自撮り14ショット【写真】 ホーム開幕戦を迎えた福岡が第2クオーターに突き放し、今季3戦目で初白星を挙げた。熊本の主力にけがで出られなかった選手がいたこともあり、長身選手の多い福岡が強みにしているインサイドで優位に立った。 17点のリードで迎えた第3クオーターには厳しい守備で相手の攻撃を封じ込め、このクオーターだけで24―8と圧倒。浜口炎監督は「第3クオーターを取れたのが大きかった」と振り返った。 富山などのB1(1部)クラブも指揮してきた浜口監督は「経験上、第3クオーターを取れるチームは強く、〝マジッククオーター〟と捉えている」と持論を展開。「第3クオーターで頭一つ出ると、そのまま逃げ切れるケースが多いし、追い上げる状況でも第3クオーターを取ればそのまま第4クオーターにひっくり返すことが多い」と説明した。 開幕2連敗を喫した鹿児島戦では攻めの連係を欠いていたが、この日はインサイドのジョシュア・スミスやジャスティン・バーレル、パブロ・アギラールにパスを集め、得点を量産。マークが厳しくなってきたところで、外角からの3点シュートが次々と決まった。「3ポイントも開幕週は打ち上げ花火みたいな状態だったけど、少しずつタイミングが合って沈めるようになった」と手応え十分。その上で「B1経験者が多いしタレントはそろっているけど、いかにチームの勝利のためにプレーできるかが今後の課題。自分の得点が0点でもチームが勝てばいいという、チームの勝ちに徹する選手が増えればこのチームは良くなっていく」と、B1復帰に向けたこれからのチームづくりを語った。(末継智章)
西日本新聞社