スーパーやコンビニでスイーツを買う時代、銀座コージーコーナーや不二家はどう生き残る?
「スイーツ」といえば「コンビニ」が浮かぶようになったのは、いつ頃からか。スーパーやコンビニでのスイーツの販売が一般的となった1990年以降だが、筆者の記憶では、「コンビニスイーツ」という言葉が定着したのは、ローソンが2009年に発売した「プレミアムロールケーキ」の大ヒット以降のような気がする。 【写真】『コージーコーナーだとはだれが見てもわからない』高級ブランド「SAVOIRFAIRE(サヴォアフェール)」はパッケージまで素敵!どんなお菓子か写真で見てみる
コンビニスイーツの台頭で苦戦をする老舗洋菓子チェーン
コンビニスイーツの台頭で苦戦を強いられているのが、「不二家」「銀座コージーコーナー」など、老舗洋菓子チェーン店。矢野研究所が2024年に実施した調査によると、2022年度の「和・洋菓子、デザート類総市場の流通チャネル別構成比」は、スーパーなどの量販店が37.3%、コンビニエンスストアが19.1%、百貨店が17%であり、専門店・路面店は6.4%に過ぎない。 そもそものパイが小さい中で好調なのが、駅近ではなく郊外ロードサイドでフリースタンディング型店舗をメインに展開をしている「シャトレーゼ」。コロナ禍で菓子市場がダメージを受ける中、車で訪れるロードサイド店がほとんどのため営業を続けられたことで評価が高まり、同社の2022年の売上高は2019年比で184%に達した。 また一時期、閉店が相次いでいた「不二家」は、食品スーパーなどに製品を納入して販売する「納品店」に舵を切ったことで、コロナ以降の2020年6月以降、店舗数が増加に転じている。この戦略の成功により2024年9月期の売上高は、7期ぶりに過去最高を更新した。 そんな中、シャトレーゼ・不二家と並ぶ「洋菓子チェーン店御三家」のひとつで、「不二家」と同じ、駅近・路面店で展開をしている「銀座コージーコーナー」の、“次の一手”が注目されている。
銀座コージーコーナーが、プレミアムギフト用の3ブランドをスタート
ロッテの子会社で、全国で約420店舗を展開する「銀座コージーコーナー」は、2024年11月29日に、プレミアムギフト用の新ブランド商品「SAVOIRFAIRE(サヴォアフェール)」、「CHARITES」(カリテス)、「lastnote」(ラストノート)」3ブランドを同時リリース 新ブランド発表会で株式会社座コージーコーナー商品開発本部 本部長 木村剛征氏は、「特に需要が高まっているギフト用商品で、既存商品にはなかった世界観やビジュアル、パッケージなど細部までこだわり、創り上げた」と語った。