平成最後の春高バレー制した金蘭会 3年生「応援受け絶対優勝できると確信」
平成最後の春高バレー制した金蘭会 3年生「応援受け絶対優勝できると確信」
平成最後の高校バレーボールの日本一決定戦「春の高校バレー」(第71回全日本バレーボール高校選手権大会)で、金蘭会高校(大阪市北区)が2連覇を成し遂げた。あの感動から数日後、同校を訪ね3年生メンバーとチームを優勝に導いた池条義則監督に話を聞いた。 【全映像】池条義則監督と3年生6選手にじっくり聞く春高バレー振り返り
3年生6選手に聞く「春高バレーでいちばん印象に残ったことは」
今大会の決勝の相手は、昨年と同じく東九州龍谷(大分)、3-2のフルセットと苦しみながらも勝ちきり、2年連続3度目の優勝を果たした。 今回インタビューに答えてくれた6選手に「春高バレーでいちばん印象に残ったことは」と聞くと、5人がこの決勝のことを挙げた。 「決勝戦の4セット目を相手に取られてしまったけど、観客席を見たらたくさんの方の顔が見えて、絶対優勝できると確信できた」と振り返って話すのは、主将としてチームを引っ張った中川つかさ選手。
「応援席の姿を見てもう1セット頑張ろうと思った」
西川有喜選手も「4セット目をとられ、コートに入る前に整列した時、応援席の姿を見てもう1セット頑張ろうという気持ちになりました」と振り返る。 中澤恵選手は「一番乗り越えなきゃいけない時だったので、この場面を乗り越えた時、今までやってきたことが報われた気がしました」と話す。 升谷未来選手は「自分たちにとって最後の春高。レギュラーのサポートもしてきて、最後ブロックを決めてくれた時は『朝練やっててよかった』と思いました」とうれしそうに話していた。 練習や応援でもチーム支えてきた平川歩実選手は「5セット目が始まる前、レギュラーがコートに入る前の顔がいきいきしていて『これは勝てる』と感じたことが忘れられないです」と振り返った。
「ライバル校の敗戦が印象的だった」
一方、ミドルブロッカーの曽我啓菜選手は、ライバル校の敗戦が印象的だったという。「準決勝の試合前に、下北沢成徳が負けた試合を見て、動揺したり頑張ろうと思ったり。ライバル校であるチームが負けた時のイメージがすごく、そのことが印象に残っています」と振り返る。 金蘭会高は、インターハイと国体で下北沢成徳に負けていずれも準優勝だった。池条監督も大会を振り返り「下北沢成徳ともう一回、そこで当たるまで負けられない」という気持ちで臨んでいたことを明かした。 そのライバルが先に敗れ、決勝は想定と違う相手、東龍になったが、「気合いを入れて、一戦一戦気持ちを入れてやった結果。優勝できて信じられないくらいうれしいです」と笑顔。 春高バレーを終え、3年生は新たな出発に向けそれぞれ準備を進めている。内定選手としてすでにVリーグのチームの練習に参加している選手もいる。