平成最後の春高バレー制した金蘭会 3年生「応援受け絶対優勝できると確信」
それぞれの「金蘭会」への思い
皆にとって金蘭会で過ごした日々はかけがえのないものだったという。 中学校から同校へ6年通ったという中川主将は「中学の佐藤(芳子バレー部監督)先生に会えて今があると思うし、高校でレベルの高い子たちと一緒にバレーができ、入学してよかった」と話す。 故郷である長野県から来て、寮生活を送る中澤選手は「大阪で3年間をすごし、池条先生に教えて頂き、寮生活でバレー以外のことでいろいろ考えることが増えたので、そういう面での成長ができたかなと思います」と振り返った。 曽我選手は「3年間、うれしいことより苦しいことの方が多かったけど、優勝も経験して『そのためにやってきたんだ』と思えた。これからも努力を惜しまず、もっと上を目指す」と心に誓った。
「勝ち切ることの難しさを学べた」
西川選手は「優勝することもできたし、決勝で負けたり悔しい思いもできた。『勝ち切ることの難しさ』を学べた」と話す。日本代表やオリンピックを目指す西川選手には大きな経験となった。 升谷選手は「金蘭会は日本一を目指し、とれもレベルの高いチーム。そこに貢献させてもらって、とてもいい経験をさせてもらいました」と話した。 平川選手は「プレーだけでなく、私生活面でもいろいろご指導を頂いた。それは社会でも通用すると思うので、しっかりやっていきたい」と明るい笑顔で話してくれた。
監督「最後は3年間の集大成で頑張ってくれました」
3年生の頑張りについて、池条監督は、「最後は3年間の集大成でまとまって、頑張ってくれました」と話す。 昨年の3年生は、現在Vリーグ「JT」で活躍する林琴奈選手だけだったが、「抜けた穴が非常に大きくて大変でした」と振り返る。 しかし、最後は春高を制した。「欲を言えば、もうちょっと前からやっておけば、もっといけたかな」と笑顔を見せるが、3年生たちが最後まで頑張ってくれたと、うれしそうに話してくれた。
主将から後輩へのエール
今大会では、2年生の宮部愛芽世選手がMVPに選ばれた。その宮部について、池条監督は「ケガの影響で(初戦は)使っていなかったんですが、相手が強くなるにしたがって、宮部を投入した。『おいしいと取りををしたかな』本人も言ってましたけど、周りがみて選ぶことなので」と語った。 来年は春高3連覇が懸かる。夢を継ぐのはその宮部ら後輩たちだ。今後を気にかけながらも中川主将は、「この1年間、一緒にやってきて、日本一になる難しさがいちばんわかったと思う」と話す。 そして「バレーだけでなく、生活面でもしっかりやらないと、日本一には届かない。次に入ってくる1年生と力を合わせ、春高3連覇を目指して頑張ってほしい」と力強いエールを贈った。