【ジャパンC 俺のチェックポイント】ゴリアット、キングジョージの再現あるぞ!ダヴィ助手が挙げる好調の2つの要因とは…
ジャパンCの「俺のチェックポイント」は2日目。東京サンスポ・綿越亮介記者が外国調教馬3頭からゴリアットに注目した。GⅠ、GⅡを連勝と急上昇している要因を陣営に直撃。2005年アルカセット以来19年ぶりとなる外国馬Vの可能性を探った。 ◇ 今年のジャパンCには外国馬が3頭参戦する。大将格として名を挙げられるのはオーギュストロダンだが、キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSでGⅠ初挑戦ながらオーギュストを5着に下して勝利したのがゴリアットだ。しかも、2着ブルーストッキングはのちに凱旋門賞を制し、3着レベルスロマンスがBCターフをVと超ハイレベルだった。注目しないわけにはいかない。7番人気タイの低評価で、ジャイアントキリングを果たした要因は? ダヴィ助手を直撃した。 「ゴリアットは速いリズムを好む馬。キングジョージはハイペースだったのが合っていたね」 その前の2戦はともに1000メートル通過65秒以上のスローペースで掛かる場面も見られた。対して、キングジョージは同61秒台と欧州にしては速い流れで折り合いがつき、末脚の爆発につながった。日本の速いペースなら、再現が大いに期待できる。さらに、「スミヨン騎手との相性がぴったりだったのもあると思う」と付け加えた。2走前からコンビを組む世界的名手も、躍進にひと役買っている。 本来前哨戦に予定していたオイロパ賞を一頓挫あって回避したものの、コンセイユドパリ賞を激しい追い比べの末に制して来日。19日は東京競馬場のダートコースを力強い脚取りのキャンターで約2周し、「輸送の疲れもなく十分リフレッシュされている。状態はとてもいい」と同助手は満足げ。常歩時に左後肢を大きく振り上げる仕草(鶏跛=けいは)が特徴的だが、「生まれたときからの癖みたいなもの。何も問題はないよ」と不安を一蹴した。 グラファール厩舎は当レースにイラプトで2度(2015年6着、16年14着)参戦。「ジャパンCの前に準備すべきことは2回の経験を通して分かった。日本に来る前に左回りの調教もしているからね。この馬はとても速くて力強さがあるので、きっとうまく対応してくれると思う」と力強く締めた。追い切りや枠順次第では警戒度を強めた方がよさそうだ。(綿越亮介)