悔し涙をのんだ先人たちの想いも背負い、いざ――

アメリカとの大一番に臨む日本女子代表。写真：金子拓弥（サッカーダイジェスト写真部／JMPA代表撮影）

　なでしこジャパンは８月３日、パリ五輪の準々決勝でアメリカと対戦する。天下分け目の大一番だ。 【画像】なでしこJのナイジェリア戦出場16選手＆監督の採点・寸評。美しい直接FK弾の北川、１失点に抑えた守備陣も高評価 　ワールドカップ（W杯）で４度優勝、五輪で金メダル４回、銀メダル・銅メダル１回と他を寄せ付けない実績を誇る大国を倒せるか。日本が初めてメダルを獲得した2012年のロンドン五輪、その３年後のカナダW杯では決勝で敗れており、リベンジも果たしたいところだ。 　因縁渦巻くビッグマッチを、イギリスのフットボール専門メディア『90min』が展望。まず、両国の現状を次のように伝えている。 「４度の金メダリストであるアメリカは、パリで再び名誉を掴む有力候補の一角だ。12か月前のワールドカップでは衝撃的な早期敗退を喫したが、イギリス人で元チェルシー監督のエマ・ヘイズのもと調子を取り戻し、全てのシリンダーを爆発させている。 　一方、日本はグループリーグでスペインに次ぐ２位となったものの、依然として強力な対抗馬だ。２か国は女子サッカー界における長年のライバル関係だが、過去の試合ではアメリカが大半で勝利を収めている」 　気になるスコアは「アメリカ ２－１ 日本」と予想。その理由はこうだ。 「世界屈指の強豪国同士の対戦だけに、非常に緊迫した激しい戦いになるのは間違いない。しかし、ヘイズのもとで復活を遂げた最近のアメリカを考えれば、彼女らに軍配が上がる可能性が高い」 　悔し涙をのんだ先人たちの想いも背負い、いざアメリカ撃破に向かう。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部