【競輪】日本競輪選手養成所を早期卒業した市田龍生都が会見 来年1月4日松戸でデビュー「同期の先頭だと思って頑張る」
JKAは23日、東京・港区の同団体内において、日本競輪選手養成所第127回生で早期卒業を果たした市田龍生都(いちだ・りゅうと、23)=福井=のお披露目会見を行った。競技に励んだ学生時代に数々の大会で好成績を残してきた市田は、今年5月の入所間もなく行われた第1回記録会、9月の第2回記録会で規定値を上回るタイムを計時し、ともにゴールデンキャップを獲得。史上5人目の早期卒業者として、25年1月4日からのF2松戸でデビュー戦を迎える。 同期の中で唯一の早期卒業を果たした市田は「率直な気持ちとしてはうれしい反面、強いメンバーたち、生活面でも楽しい仲間ですし、個人的には寂しい気持ちもあります。ただ、同期のなかでいち早くデビューとなるので127期の先頭に立ってしっかり頑張っていきたい」と率直な感想を口にした。 競輪選手を目指した動機は、2010年GI寛仁親王牌Vはじめタイトルホルダーの父・佳寿浩の存在が大きかった。「父が元競輪選手なので、その背中を幼い頃から見て育っているぶん、競輪への憧れ、父への憧れがかなり強くて。高校、大学と自転車競技をしてきて、この道で生きていくと決めました。今では憧れの父を超えていきたいな、という気持ちで競輪界に飛び込みました」と説明する。 8か月間の養成所生活を振り返り「入所当初は、先行一本でやっていくつもりだし、なんだかんだ先行できるんだろうな、と思っていましたが、プロの競輪となると思った通りには走れない。いろんな人の考えがあるなか、先行はどういう風にできるのか、自分が勝てるとき、負けるときはどういうときなのか。気持ちの面と考え方の面を成長させてくれた部分は本当に多くて、養成所生活は大きかったなと思っています」 養成所時代は、高い潜在能力を認められて世界を目指すトレーニンググループのHPDに選抜されていた。「選ばれてうれしかったし、よりいい環境で、いい考えのもと、練習できるのはうれしかった。ナショナルチームと同じ環境、同じ考え方で練習できたのは、今後の練習の取り組み方やトレーニング一つに対しての考え方もかなり変わってきたと思います」 デビュー戦となる新年早々の松戸には「自分ができる限りのことをして、これが早期卒業で出た市田龍生都だ! と見せつけられるようにしっかり頑張っていきたい」と気合たっぷりで宣言すると、将来については「今後の最大の目標は、父を超えること。おのずとグランプリ優勝が競輪人生での目標になっていくんだと思います。当面は早くS級に上がって、より多くのことを学んでいきたい」と決意を語っていた。
報知新聞社