井上尚弥 メキシコ人パートナーとスパーリング開始「あとは自分がどう戦うか」
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(9月3日、有明アリーナ) 元IBF王者のTJドヘニー(アイルランド)の挑戦を受けて防衛戦を受けて防衛戦を行う王者・井上尚弥(大橋)が29日、メキシコから招いたスパーリングパートナーとスパーリングを開始したことが29日、大橋ジムから発表された。 尚弥はこの日、本日は初めて招いたノリ・バレンスエラ(21)、3度目の招聘(しょうへい)となるホセ・アンヘル・ガルシア(26)と各4ラウンド、合計8ラウンドのスパーリングを行った。バレンスエラは戦績9勝(3KO)無敗で、メキシコ代表にも選ばれているサウスポー。先週まで別のメキシコ人2人とスパーリングをしており、今回は第2陣のパートナーとなる。 尚弥は「2人のパートナーで8ラウンドを動ききれた。スタミナの確認も含めてやりきれたことに手応えがある」と感触を語った。2週前、ジム内集中合宿に取り組んでいたが、「もう疲労も抜け、良い状態で(第2陣の)メキシコ勢とのスパーリングを迎えられたと思う」と、調整も上々のようだ。 バレンスエラについては「これまでも多くの選手とやってきているので、その選手に対して自分のボクシングをどう当てはめるかを意識している。ドヘニーをイメージと言っても難しいと思う。いろいろな選手に当てはめていく作業を数多くやっていけば、引き出しも増える。ドヘニーの1発、タイミング、クセは少し意識しながらも、練習パートナーに対して自分が動ききれるのか。ここからそういう作業になっていく。それができれば試合でも動ききれるし、対応していけると思う」とコメント。 8ラウンドは長めだが、「先週の木曜日(25日)も8ラウンドをやっている。今週、来週はラウンド数を重ねて8月中旬以降、微調整になる。体力勝負ではなく、ラウンド数を少なくして自分のやりたいこと、細かいところを調整していくつもり」と自身で解説。 ドヘニーの試合動画に関しては「最近の日本でやった3試合のうち、東京ドームの試合だけは見ていない。ラミド戦、中嶋戦は見たが、ラミド戦はすぐに終わっている。確かラミドがサウスポースタイルで戦っていたし、中嶋もサウスポーなので、あまりイメージがわかない。なので、見るのはもっと前のグッドマン戦などですね。ただ何となくドヘニーのボクシング自体は分かっているので、あとは自分がどう戦うかだと思う」と語った。 また、現在の状態については「(5月6日の)東京ドームが終わってこのまま高いモチベーションのまま継続できている」と話していた。