米国株式市場=続落、テスラが安い
[ニューヨーク 2日 ロイター] - 年明け2日の米国株式市場は、不安定な取引の中、続落して取引を終えた。朝方発表された雇用関連指標が底堅い内容となる反面、電気自動車(EV)大手テスラが急落した。また、為替指標ではドルが上昇した。 S&P総合500種とハイテク銘柄中心のナスダック総合は5営業日続落し、昨年4月中旬以来最長となった。 スパルタン・キャピタル・セキュリティーズのチーフ市場エコノミスト、ピーター・カルディーロ氏は、来週10日発表の米雇用統計と第4・四半期決算シーズン開始が今後数週間のハードルになると指摘。「短期的には、これらの障壁が取り除かれるまで方向性を見いだせず、不安定な展開が予想される」と述べた。 テスラは6.1%安。同社は2日、2024年の世界販売台数が前年比1.1%減の179万台になったと発表した。年間販売台数が前年割れとなるのは初めて。 米労働省がこの日発表した12月28日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比9000件減の21万1000件と24年4月以来、8カ月ぶりの低水準となった。労働市場が依然として堅調であることを示唆した。 S&Pの主要11セクターのうち、一般消費財はテスラの下落により、最も下げがきつかった。一方、エネルギーは原油価格の上昇に後押しされ、最大の上昇率を記録した。 その他の個別銘柄では、アップルが2.6%下落。中国で最新モデルのiPhoneを最大500元(68.50ドル)値引きする異例のセールを開始するとの報が材料視された。 暗号資産(仮想通貨)のビットコインの上昇により、マイクロストラテジー、コインベース、MARAホールディングスなどの仮想通貨関連株は2.6─3.6%上げた。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.14対1の比率で上回った。ナスダックでも1.2対1で値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を上回った。 米取引所の合算出来高は150億1000万株。直近20営業日の平均は149億2000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 42392.27 -151.95 -0.36 42660.09 42905.0 42174.8 9 0 前営業日終値 42544.22 ナスダック総合 19280.79 -30.00 -0.16 19403.90 19517.8 19117.5 7 9 前営業日終値 19310.79 S&P総合500種 5868.55 -13.08 -0.22 5903.26 5935.09 5829.53 前営業日終値 5881.63 ダウ輸送株20種 15823.27 -72.48 -0.46 ダウ公共株15種 990.07 +7.33 +0.75 フィラデルフィア半導体 5021.50 +41.57 +0.83 VIX指数 17.93 +0.58 +3.34 S&P一般消費財 1807.98 -23.18 -1.27 S&P素材 523.74 -6.03 -1.14 S&P工業 1111.53 -4.12 -0.37 S&P主要消費財 850.02 -3.63 -0.43 S&P金融 802.77 -1.67 -0.21 S&P不動産 253.36 -2.56 -1.00 S&Pエネルギー 661.66 +6.81 +1.04 S&Pヘルスケア 1604.98 +0.23 +0.01 S&P通信サービス 343.85 +2.19 +0.64 S&P情報技術 4600.07 -9.45 -0.21 S&P公益事業 387.77 +2.82 +0.73 NYSE出来高 9.07億株 シカゴ日経先物3月限 ドル建て 39470 - 520 大阪比 シカゴ日経先物3月限 円建て 39375 - 615 大阪比