【65歳以上】一般的な夫婦世帯の家計収支をチェック!食費は月7万2930円に…「年金月額・貯蓄額」はいくら?
まとめにかえて
ここまで現シニア世代の暮らしぶりを確認してきました。 65歳以上の無職夫婦は毎月約4万円の赤字が出ていることから、現行の年金制度でも、生活費として十分な金額を貰えているとは言い難いです。 さらに、現役世代は今後の年金制度がどうなっていくか不透明なため、「年金が本当に貰えるのか」など不安に思われる方も多いと思います。 そのような不安を払拭するには、老後に向けての解決策を見つけ、対策をしていく必要があります。 解決策を見つけるために必要なことは、まずは現状を知ることです。 毎年届く「ねんきん定期便」を見て、現行の年金制度ではどのくらいの年金が受け取れるのか、その金額は老後の生活費として十分な金額かを確認しましょう。 足りていないと感じた場合は、不足額を貯金で準備していく必要があります。ただここで考えないといけないのは物価上昇についてです。 冒頭でも触れましたが、近年、物価が上昇し続けています。 このままモノやサービスの値段が上がり続けた場合、貯金でお金を貯めていても、貯めた分のお金の価値は目減りしてしまいます。 これに対応するには「お金に働いてもらう」つまり資産運用を取り入れていくといいでしょう。 ただし資産運用は基本的には元本保証がありません。そういったリスクも理解した上で、老後に向けて取り入れてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・総務省「2020年基準 消費者物価指数 全国 2024年(令和6年)9月分」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」 ・総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」 ・厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」 ・厚生労働省「国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通しー令和6 <2024> 年財政検証結果ー」 ・内閣府「高齢社会対策大綱の策定のための検討会(第8回)」
宗形 佑香里