辞意表明の川勝知事、“不適切”な発言遍歴……「顔のきれいな子は」、地域差別、コシヒカリ発言も 「反面教師」買って出た?
静岡県の川勝平太知事が 2 日、辞職の意向を示しました。1日にあった訓示で職業差別ととれる発言をして、批判が強まっていました。何度も不適切発言が問題となってきた川勝氏。今回の発言について「誤解・曲解だ」と訴えますが、県民や周囲の反応は…?
■突然の表明、足早に立ち去った川勝氏
2日午後6時ごろ。川勝平太知事(75)が報道陣の取材に応じました。 川勝知事 「よく考えたんですけれども…。準備もありますからね。6 月の議会をもってこの職を辞そうと思っております。以上です」 突然辞意を表明し、その場を足早に立ち去りました。報道陣からは「すごい重要な話なので、真意を言ってください」「そこは説明するべきなんじゃないですか。おかしいですよこれ!」などと声が上がりました。
■「皆様方は頭脳・知性が高い人たち」
きっかけとなったのは、1日に県庁で行われた新人職員に向けた訓示でした。 川勝知事 「県庁っていうのは、別の言葉で言うとシンクタンク(=“頭脳集団”)です。毎日毎日野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたり、あるいはモノを作ったりとかと違って基本的に皆様方は頭脳・知性が高い人たちです。ですからそれを磨く必要がありますね」 野菜の販売や酪農家などに対して職業差別ともとれる発言をし、波紋が広がっていました。
■「職分が違う」「職の貴賤はない」
これについて2日、川勝知事は報道陣を前に語りました。 川勝知事 「職業差別は皆無です。ありません。新規職員として入庁された方々への歓迎の言葉・励ましの言葉がこんなことになったというか、何か問題発言があったかのごとき状況になって本当に驚いています」 「農業やってるとか商売をされてるとかモノづくりされている方と違う仕事ですから、したがってしっかり知性を磨いてくださいという意味のことを言った」 ――受け取る人は間違いなく職業差別と思います。我々や県民の受け取り方が悪いとおっしゃっているのですか? 川勝知事 「そうではありません。どのような職業に対しても違いはある。職分が違います。しかし職の貴賤はないというのが基本的な考え方でございますので、そういう流れの中で発言しております」 ――いや、そういう流れじゃなかったですよ。 「そういうふうに考えを持っておりますので、そういう流れで発言したつもりです」 ――そういう考えがあるならその場で説明すべきだということは、これまで記者会見などでも何度も指摘されているじゃないですか。 川勝知事 「ともあれ言葉が不十分であったということかもしれません。それを聞いた新規採用の職員の方たちが職業差別をしたととったとは、到底思いません」