辞意表明の川勝知事、“不適切”な発言遍歴……「顔のきれいな子は」、地域差別、コシヒカリ発言も 「反面教師」買って出た?
■「職業差別に落とし込むことができる」
質問に対して、一貫して「職業差別ではない」と回答。改めて記者が問題発言を読み上げると、「そういう職業と違います、という意味ですね」と川勝知事は言いました。 ――県庁の方が起こされたメモ…。 川勝知事 「いや、だからそこの意味は、職業と違いますということを言ってるわけです。職業が違うという意味です」 一方で、こうも述べました。 「不適切ではないと思いますが、一部そこだけをとれば、皆さんがおっしゃってるような職業差別に落とし込むというふうなことができる発言だったかもしれませんね」 「(発言について)誤解も甚だしいというか、曲解も甚だしいと思います。その誤解は解いていただきたい」 発言を受け、県には知事を批判する意見が 430 件寄せられました。
■「浜松より元々文化が高かった」発言
現在4期目を務める川勝知事。「世のため人のため」との思いを胸に、15年前の2009年に初当選を果たしました。当時は「身を粉にして素晴らしい地域になれるように、この心身を捧げるつもりでございます」と語っていました。 しかし、不適切発言がたびたび問題となっていました。磐田市を拠点に活動する女子サッカーチームから表敬訪問を受けた際、「磐田は文化が高い。浜松より元々高かった」と、地域差別とも捉えかねない発言をしました。 川勝知事はこれについて「そういう歴史的事実がありますから、そこに問題があるとは思いません。浜松を下げて磐田を地域差別してるとかというのは、全くの誤解だ」と言います。
■女性の学力と容姿を結び付ける?
静岡県内にあるサッカーの強豪校に対しては、「サッカーをするために入ってきている。勉強よりもボールを蹴ることが一番重要」と話しました。 問題発言はこれだけにとどまりません。 2021年6月には、かつて川勝知事が学長を務めていた静岡文化芸術大学でのエピソードの中で「めちゃくちゃ顔のきれいな子は賢いことを言わないときれいに見えないが、全部きれいに見える」。女性の学力と容姿を結び付けるような発言をしたというのです。