与論町の豪雨被害 復旧に向けて住民有志で助け合い
与論島を襲った記録的な豪雨災害から1週間が過ぎた11月15日、土砂崩れや水没で通行止めとなっていた道路が開通し浸水した店が営業を再開するなか、今も復旧作業に追われる住民の支援のため、各所で住民同士のボランティア活動が行われている。(奄美群島南三島経済新聞) 【写真】炊き出しのカレー 浸水した住宅では、家屋や家材の掃除や消毒、牛小屋や車の整備など、人手が必要な状況が続いている。ボランティアは自発的に被災した住民に連絡を取り、復旧作業の手伝いや炊き出し、子どもの一時預かりなどを行っている。個人のボランティアは連絡を取り合いながら、協力して支援活動を行っている。 ボランティアの一人は「1週間たっても、まだ家で寝泊まりできない人、生活家電や必要な家具が使えなくなってしまった人が多くいる。一日でも早く元の生活に戻れるよう義援金を有効に活用し、必要な人に必要な物が届くように配慮してほしい」と訴えた。 「よろん出産子育て応援隊あんまぁ~ず」では県外からの寄付を活用し、公民館やスーパーなどと協力して炊き出しを行い、被災した住民やボランティアに食事を届けた。 被災した住民は「家が浸水して片付けが大変だが、たくさんの人たちが協力してくれて本当にありがたい。調理ができる状況でないので、野菜が食べられてうれしかった」と話していた。 与論町では2025年2月28日まで、豪雨災害の被災者を支援するために寄付を募っている。
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