【40代・50代は注目!】創業天保年間の老舗寝具専門店が作る良質な睡眠/株式会社イワタ 京都本店
「健康はもとより、美容に欠かせない良質の睡眠。それがなかなか得られないという人も多いはず…。そこで今回ご紹介するのは、日本の風土・季節を考慮し、長年の技術の蓄積から生み出された良質の睡眠へと誘う寝具です」とは、「京都観光おもてなし大使」&旅ライターとして活躍する小原誉子さん。
「京都の町中、三条通から堺町通を少し北に進んだところにモダンな建物があります。ここは創業天保元年(1830)の寝具の老舗『イワタ』の本店兼ショールーム」
「店頭に出された『日本の木材で作ったすのこベッド』の看板に引かれ店内へ。1階と2階のショールームに、ベッド、掛布団、マット、枕などさまざまな睡眠グッズが並びます」
「今回、寝具だけでなく、睡眠の専門家としても知られる岩田社長にお話を伺いました。 かつて京都の町には、各町内に1軒は布団屋があり、婚礼や子供の誕生などの祝い事、また日常的な綿の打ち直し、布団の仕立て直しなど、暮らしに欠かせない店のひとつでした。しかし、時代が流れ、ライフスタイルの変化は、そんな町の布団屋さんに少なからず影響をもたらし、現在、その数は激減しています。 『その変化には、寝具の材質が、綿(わた)から化学繊維や羽毛などに代り、手入れをして使う人がいなくなったことが、理由のひとつです』と岩田社長。確かに、家にある敷布団や掛布団を見ても、綿(わた)が使用されているものの数は極めて少なく、あっても来客用で、毎晩使うのは、軽い羽毛布団や化学繊維綿の敷布団かも…。 明治時代の初期まで綿花の栽培は、全国で盛んに行われていましたが、今は、一部の実験的な栽培以外は行われていません。また寝具関連製品は、アジアを中心に海外からの輸入品が多くを占めています。 『でも、日本製の生地は、とても良質なものが多いので、我が社では、独自の企画で寝具のカバー、シーツや枕カバー、寝具関連製品を製作しています』と」
「ところで、良質の睡眠には何が一番大切なのでしょうか?友人の中には、枕が合わず、次々試し、家に数個の枕をもっている人も…。 『多くの方が、枕を、まず問題にしますが、睡眠に大切なのは、どういうものに寝るか、つまり体の下に用いる敷布団やマットやそれを置く環境を整えることも大切です』と社長。人は、ひと晩の睡眠中におよそコップ1杯の水分を放出。それを一番吸収するのが。敷き寝具だそう。 また高温多湿の日本の気候…寝苦しさの原因に、寝具の吸放湿性の悪さがあげられると。 『そこで、我が社では、ラクダ毛など天然毛を使った敷パッドやマットレスを提案しています』と」」