美しすぎる“ループ決勝弾”も「結果オーライ」。土壇場21秒でなぜそんなに冷静?首位独走・浦安のテクニシャン菅谷知寿が振り返った究極の一撃|フットサル
11月4日、町田市立総合体育館にてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第13節が行われ、ペスカドーラ町田とバルドラール浦安が対戦。5-4で浦安が勝利した。 【映像】「これは止められない!」元ブラジル代表の脅威の弾丸シュートの瞬間 優勝争いを占う、注目の首位攻防戦。 町田の2点リードで迎えた第2ピリオド、浦安の反撃の口火を切る1点の起点となったのは、頭脳派アタッカーの菅谷知寿だ。 そして4-4となった残り21秒、浮き球に競り勝った長坂拓海の折り返しを受けた菅谷は、絶妙にボールを浮かせるチップキックで決勝点をマーク。育成組織からFリーグデビューまでを過ごした古巣相手にその成長の証を見せつけた。 試合を終え、激闘のヒーローとなった菅谷に話を聞いた。
みんなでつないだゴールだと思います
──試合を振り返って。 まずは勝ち切れたことがこのチームの強みです。0-2と2-4と2回ビハインドになっても、自分たちのやることをブラさずにプレーできた結果が、逆転勝利につながったと思います。 ──残り21秒での決勝点について、ぜひ解説をお願いします。 冷静だったと言えば冷静でしたし、狙いどおりでした。ディフェンスがコースを消してくるだろうと予想していたところで、上を狙ったら入るかな、と。GKもいなかったので、ループ気味で蹴れば入るかなと思って、相手もそのとおりに動いたので、結果オーライです。 ──古巣相手にしっかりと“恩返し”ですね。 最後の勝利につながるゴールを決めることができました。でも僕だけの力ではなく、(長坂)拓海があそこで競り勝ってくれていいボールを出してくれたし、パワープレーも全員で守れた上で、みんなでつないだゴールだと思います。 ──リーグ前半戦に続いて、2度目の“古巣3連戦”。選手人生でもそうないシチュエーションですよね。 ないですよね(笑)。こんなにチームを短い年数で渡り歩いている選手もいないだろうし、まさか2回もあるとは思わなかったですけど……。町田に今日勝って、次はしながわですが上位のチームなので、負けないように明後日の練習から取り組んでいきたいです。 ──レアンドロ選手も、フィットするまでに少し時間がかかったという話を監督から聞きました。そういった時に菅谷選手のような気が利いて誰にでも合わせられる選手の存在は、大きいだろうな、と。今のセットでプレーするためになにか意識していることはありますか? セットに左利きの選手がいないので、僕が右サイドに入ることが自然と多くなっています。なので、自分がもう少し左足も使えるようにならないといけないな、というのは今感じているところです。今日も少しバタバタして攻守が入れ替わることが多くなってしまったので、もう少しそこでボールを落ち着かせて間をつくれるように。課題でもあるし、今後も意識していきたいです。 ──初優勝に向け、どんな戦いをしていきたいですか? この先も厳しい戦いは続くし、この11月は特に上位対決が多いので、一つの山場だと思っています。ホーム2連戦もあるので、目の前の試合を一つひとつ勝っていきたいです。