新ブランド魚《伊王島日の出カマス》脂がのった白身魚を抜群の鮮度で全国へ 1ターン漁師の挑戦
サンマのような細長い体をした「カマス」が旬を迎えています。全国有数の「カマス」漁獲量を誇る長崎市伊王島では、「伊王島日の出カマス」と名付けてブランド化し、知られざるその魅力を全国に広めようとしています。キーマンの1人、Iターンで伊王島に移住した男性を取材しました。 【写真を見る】新ブランド魚《伊王島日の出カマス》脂がのった白身魚を抜群の鮮度で全国へ 1ターン漁師の挑戦 皮ごと炙ったカマスの「丼」。 カマスの「フライ」。 「干物」がメジャーのカマスを、産地の長崎市伊王島ではもっとおいしく、もっと楽しく味わっています。 客:「サッパリしてますね、美味しいです」 長崎市伊王島の飲食店「ごはんやさん」。店主の小峰雅司さんが獲った鮮度抜群の「カマス」を提供しています。 伊王島産の「カマス」は去年、長崎の新しいブランド魚として「伊王島日の出カマス」と名付けられました。 ■以前の上司と共にー 午前5時半ー。 小峰雅司さんは、日の出前に海に出ます。 小峰雅司さん: 「今日は(午前)2時起きです。ちょっと仮眠して仕事、みたいな」 一緒に漁に出るのは「弟子」の津陽介さんです。実は津さん、以前は小峰さんの上司でした。 小峰さん: 「(津さんは)サラリーマンときの先輩ですけどね。営業マンの先輩ですよね。でも、弟子ですけどね」 津さん: 「営業の弟子だったんですけどね」 ■一番の衝撃は「人」 兵庫県出身の小峰さんは12年前に妻の地元・長崎にIターン。移住した当初は通信業の会社に勤めていましたが、9年前、妻の親戚の家業を継ぐことになりました。 小峰さん: 「兵庫から長崎に来たときに、魚の美味しさにまずびっくりしたんで、自分で獲って自分で食べたら一番美味しいんで」 海に囲まれ、かつては多くの漁業者でにぎわった伊王島。しかし現在は人口およそ600人と最盛期のわずか1割に減っていて、高齢化と漁業の後継者不足が課題となっています。 小峰さん: 「自分の地元は兵庫県なんですけど、隣に誰が住んでるか分からないとかそういう状況。長崎に来て気さくに話しかけてもらえるのがかなり衝撃的で、『なんていい人たちばっかりなんだ』って。この『人との繋がり』は人がいないとできないので」