ソニーの「スパイダーマン」ユニバースが終了するとの報道 『クレイヴン・ザ・ハンター』の興収予測が『マダム・ウェブ』を下回る
ソニーの「スパイダーマン」ユニバースが終了するとの報道 『クレイヴン・ザ・ハンター』の興収予測が『マダム・ウェブ』を下回る
ソニーが、「ヴェノム」シリーズや『モービウス』など、酷評された作品を含むスパイダーマン・ユニバースに見切りをつけようとしていると報じられた。『クレイヴン・ザ・ハンター』のオープニング興行収入が、大失敗した『マダム・ウェブ』よりも悪い結果になると予想されているからだ。 「クレイヴン・ザ・ハンター」画像・動画ギャラリー 有力タレントエージェントはThe Wrapに対し、ソニーが「今のところ進めたい企画は進めた」として、代わりにマーベル・スタジオの「スパイダーマン」次回作に注力していると語った。なお、同作は2025年に撮影が開始されることが明らかになっている。 ソニーのスパイダーマン・ユニバース最新作であり、最後の作品となるかもしれない『クレイヴン・ザ・ハンター』は、2024年12月13日に日米同時公開となるが、すでに過去の作品と同様に低調な成績になることが予想されている。Deadlineによると、オープニング週末の目標興行収入はわずか1300~1500万ドル(約20~23億円)だという。ちなみに、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のオープニング興行収入は、北米で2億5300万ドル(当時のレートで約287億円)、全世界合計で5億8720万ドル(約667億円)だった。 結果は来週までわからないが、こうなると『クレイヴン・ザ・ハンター』は、『マダム・ウェブ』のオープニング週末の興行収入1760万ドル(当時のレートで約26億円)よりも振るわないことになる。『マダム・ウェブ』は、ソニーのスパイダーマン・ユニバース史上最低のオープニング興行収入を記録し、2015年に公開された20世紀フォックスのリブート版『ファンタスティック・フォー』以来、初登場1位を獲得できなかったマーベル作品となった。 『クレイヴン・ザ・ハンター』では、「キック・アス」や『ブレット・トレイン』などで知られるアーロン・テイラー=ジョンソンがスーパーヴィランのクレイヴン・ザ・ハンターを演じる。動物界の獲物を狩りつくした熟練のハンターである彼が、スパイダーマンに狙いを定めることになる。監督のJ・C・チャンダーはファンに対し、本作にチャンスを与えてほしいと呼びかけていた。 公式にソニーのスパイダーマン・ユニバースに含まれているのは、以下の6作品。 『ヴェノム』 『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』 『モービウス』 『マダム・ウェブ』 『ヴェノム:ザ・ラストダンス』 『クレイヴン・ザ・ハンター』 このうち、IGN USのレビューで6点以上を獲得したのは『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』のみで、評価は7点。そのほかの作品は4~5点となっている。 マダム・ウェブ U-NEXTの無料トライアルで観る ↗ 少なくとも、ソニー・ピクチャーズは前述した「スパイダーマン」第4作の公開を控えている。こちらにはトム・ホランドが再び主演し、MCU版三部作に続く作品として、米国で2026年7月24日に公開予定だ。ホランドとしては、MCUにマイルス・モラレスを登場させるというアイディアも持っているようだ。
Ryan Dinsdale