倉本聰 89歳「僕、とっても優しい人間なんですけど」 世間が持つイメージに対して一言
日テレNEWS NNN
脚本家・倉本聰さん(89)が13日、北海道・札幌で行われた映画の記者会見に登場。会場を和やかな雰囲気にする一幕がありました。 【画像】倉本聰さんが原作・脚本を手がけた映画『海の沈黙』ポスター 映画『海の沈黙』(11月22日全国公開 配給:ハピネットファントム・スタジオ)は、世界的な画家の展覧会で起きた贋作(がんさく)事件をきっかけに、本木雅弘さん演じる天才画家・津山竜次と、小泉今日子さん演じる津山のかつての恋人・安奈の再会によって展開していくラブストーリーです。 『北の国から』など名作を手がけてきた倉本さんが作品の発想から60年、念願だった“美術品の贋作”というテーマで描いたこの作品。倉本さんは会見で、「いわば60年前に仕込んだ子どもが、やっと生まれてくれたわけです。本木さんと小泉さんという予想だにしなかった素晴らしいキャストに恵まれまして、監督がそれをどのように料理してくださったか、楽しみです」と語りました。
■倉本聰の一言に笑い声あがる
メガホンをとった若松節朗監督は、「“倉本聰”という名前のもとに、何回も倒れそうになる。倉本聰さんのシナリオを、多くの監督たちが1回は演出してみたいと思うんです。その逆に、相当やられるんじゃないかなというのも両方共存していまして」と、かなりのプレッシャーがあったことを告白。 倉本さんとは度々電話で会話をしたことを明かし、「とても優しい倉本先生でありました。こんなに優しいんだ、と思いながら背中を随分押していただいた。先生が描きたかった世界観を、本木さんや小泉さんの力を借りてできた気がします」と、制作秘話を明かしました。 その話を受け、倉本さんは「僕、とっても優しい人間なんですけど。世間には別のようにとられているみたいで、非常に不本意なんですが…」とコメント。その言葉に会場では笑い声があがり、温かい雰囲気に包まれました。