サス調整の基本はサグ出し。バネ荷重を体重に合わせてサスを活かすのだ
先日、サグ出しという言葉を知ったんですよ。サスのイニシャルセッティングをする上で基本となる考え方。オフでは常識らしいけど、オンではあまり聞きなじみのない言葉。乗り手の体重に合わせて、スプリングが一番良く仕事ができるように調整することでサスのポテンシャルを出しやすい状態にするってことらしい。サスセッティングって、自分みたいな初心者には、どう調整すればいいのかって正解がわからないけど、サグ出しなら明確に答えが出るわけで。というわけでサグ出しのやりかたをダートフリークに教えてもらいに行ったよ。 【画像】サグ出し関連画像をギャラリーで見る(17枚)
サグ出しとは
ハンターカブの前後サスをイニシャル調整をできるようにしたのは良いんだけど、サスセッティングってよくわからないんですよね。 乗って具合を見て良い案配に調整すれば良いんだろうけど、自分の判断にも自信がないわけで。 そこで知ったのがサグ出し。サグ(sag)ってのはたわみとかを表す英語。 バイクのサスってのは平均体重に合わせてセッティングされているけど、実際には人によって体重は違うわけで。メーカーの想定する体重よりも重かったり軽かったりするとベストなセッティングにはならないわけで。 そこで乗り手の体重に合わせてスプリングへの荷重を適切にすることで、スプリングが一番性能を発揮できるようにするのがサグ出し。 同時に、前後のスプリングへの荷重を合わせることで、感覚的に前後の高さが揃うような調整ができるらしい。 ライダーごとの好みや走行シーン、バイクの特性もあるから、サグ出しだけで完璧なサスセッティングが出るとは言い切れないけど、基本にしてサスセッティングの基準になってくれる手法なのよ。基本は大事。 サグ出しでイニシャルの基準を出して、あとは好みに合わせて前後のイニシャルを調整、減衰調整ができるサスなら、そこもバランスをとっていくっていう感じね。 ちなみにこのサグ出し。オフロードでは超定番らしい。オフ車の場合はリアのみサグ出しするのが定番だとか。 もちろんフロントもリアもやった方が良いに決まってる、というかせっかく前後イニシャル調整仕様にしたんだから両方やりたい。 というわけでオフロードパーツメーカー大手のダートフリークに行って、サグ出しのやり方を教えてもらうよ。