サス調整の基本はサグ出し。バネ荷重を体重に合わせてサスを活かすのだ
フルストローク量を測ろう
公式サイトを見てたら「ストローク量110mm」って書いてあったので、きっと110mmだと思います。ただ、リアはキタコのサスなんですが公表値がなかったんですよ。 ダートフリーク 石原さん「フロントは110mmでいきましょう。リアはダンパーからバンプラバーがある程度縮んだ位置までの長さで良いと思います」 バンプラバーってのは、ここね。 ダートフリーク 石原さん「公道でのライディングでバンプラバーが完全につぶれ切ってしまうことはないので、バンプラバーが20mmくらい縮んだ程度で計測しましょう。およそ75mmですね」 スプリングの最大縮み量じゃなくて、ダンパーがバンプラバーに当たるまでの距離+バンプラバーが潰れるであろう量なんですね。 ダートフリーク 石原さん「リアサスの基本的な構造として、スプリングが縮み切る前にダンパーがバンプラバーに当たるように設計されているんですよ。スプリングが縮み切ってしまうとスプリングの性能が劣化してしまいます」 なるほど。これでほとんど数字埋まりましたね。 あとは乗車時の数値を測って、調整していけばいいんですね。 ダートフリーク 石原さん「いわゆるサグ出しの作業になりますね」
フロントのサグ出し
まずは乗車時での長さを測ってもらうよ。フォークトップイニシャルアジャスターのイニシャル量はめいっぱいソフトくらい。 ダートフリーク 石原さん「約387mmですね」 ということは、約446mm-約387mmで約59mmですね。目標は36.3mmだからだいぶ遠いですね。 ダートフリーク 石原さん「そうですね、若林さん、体重いくつですか?」 85kgくらいですね。こないだ健康診断でメタボにひっかかりました。 ダートフリーク 石原さん「なるほど。イニシャルを掛けましょう」 で、イニシャルを最強までかけて、再び乗車して計測。 ダートフリーク 石原さん「イニシャルをもっとも強く掛けた状態で約409mmですね」 計算してみるとこうですね。 37mmと36.3mmなので、ほぼ近似値といって良いんじゃないでしょうか。 これ以上イニシャル掛からないし、これより硬くするにはキタコのシングルレートスプリングとかにすれば良いんじゃないかな。 ダートフリーク 石原さん「そういえば純正スプリングは、不等ピッチ(スプリングの上下で巻き数が違うタイプ)なんですよね?」 たしかそのはずですよ。 ダートフリーク 石原さん「では、1/3ではなく2/5くらいで計測した方が良かったかもしれません。シングルレートスプリングであれば1/3で良いんですが、不等ピッチの場合は初期沈み込みが量が多いので、数値の目安が変わります」 なるほど! でももう1/3で揃える心持なので今回はこのままいきましょう。