広島入り内定・FW中村草太、勝ち越しゴール 明治大学、2シーズンぶり8度目の優勝 関東大学サッカー1部リーグ
◇17日 第98回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)最終戦 明大4―1流通経大(東京・味の素フィールド西が丘) 明治大学が2シーズンぶり8度目の優勝を果たした。15勝7分けの勝ち点52で現行の12チームによる2回戦総当たり制になってから初となる無敗優勝。来季からの広島入りが内定しているFW中村草太主将(4年・前橋育英)の勝ち越しゴールを挙げた。 明大の背番号10がチームを前人未到の無敗優勝に導いた。1―1で迎えた後半34分、中村がエースの真価を見せつける勝ち越し弾。左CKからの相手クリアボールに反応すると、右足ダイレクトシュートでゴール左隅へ蹴り込んだ。 「シュートコースが見えたので、(右足を)振り切りました。コンパクトに振った結果がゴールにつながりました」 直前の同30分に相手にPKを与えたが、絶体絶命のピンチをGKの神がかり的なセーブで防いでいた。「あのPKを決められたら、終わっていたかなと思います」と振り返った中村。流れを取り戻した明大が中村の一発を皮切りにして、3連発でたたみかけた。 引き分けでもリーグ制覇が決定するという状況だったが、豪快に4ゴールを決めて、しっかり勝ちきった。試合終了の瞬間、中村は「メチャクチャうれしかったんですけど、ちょっとホッとしました」と負けなしVの快挙をかみしめた。 チームタイトルに加えて、2シーズン連続で得点王とアシスト王に輝いた。しかし、そこに満足はない。12得点8アシストに甘んじて、前回の16得点12アシストを上回れなかったからだ。「(個人の結果としては)自分の中で納得できるシーズンではないです」と悔しがったが、2季連続のダブルクラウンも現行制度のリーグ戦では史上初。この偉業にも特大の価値がある。 〇…明大のFW中村と並ぶランキングトップタイとなる12ゴールをマークした国士舘大のFW東川続(ひで、4年・四国学院大香川西)に、特別賞に相当する東京中日スポーツ賞が贈られた。 最多得点者が2名以上の場合はチーム成績の上位選手が受賞するという規定により、得点王のタイトルを逃していた。 「得点王になることがなくなった中で、(自身の)名前が呼ばれたときはビックリしました」と表彰式での賞の発表を振り返った東川は、「結果的に素晴らしい賞をいただけて、今はよかったなと思います」と喜んだ。
中日スポーツ