「S&P500」人気に続くのは「日本株」か「インド株」か? =ネット証券の投信積立契約件数ランキング24年8月
8月に日本株ファンドに人気が戻ったのは、月初の株価急落を受けての押し目買いの意識が高まったためだろう。8月1日に「日経平均株価」が975円安、翌2日には2216円安と続落し、翌営業日の5日には史上最大幅の下落となった4451円安になった。7月末に3万9101円だった日経平均株価は5日の終値は3万1458円に落ち込んだ。そこから株価は急反発し、6日は史上最大の上げ幅になる3217円高となった。短期間で株価が大きく下落した後、急反発する動きに、株式市場の先高観を感じた投資家は少なくなかっただろう。それは、日本株に連動して下落した米国株価が8月の間に「NYダウ」は史上最高値を再び更新し、「S&P500」も史上最高値に1%程度に肉薄したことによって、日本株の追随高の期待につながったといえる。
一方、インド株については、代表的なインデックスである「Nifty50」が8月1日に史上最高値の2万5010ポイントに達したものの、その後、日米株価の急落を受けて下落に転じ、8月6日には2万3992ポイントにまで沈む。その後、株価は上昇を続け、8月26日には史上最高値を更新した。改めてインド株の強さが意識され、「iTrustインド株式」と「iFreeNEXT インド株インデックス」が同ポイントでランキングの第4位に浮上した他、トップ10圏外でも「HSBC インド・インフラ株式オープン」などがポイントを積み増していた。米国「S&P500」が市場のけん引役としてリーダーの役割を担っているが、これに続くのは日本株か、インド株か。今後の展開を見守りたい。
ウエルスアドバイザー