卵は1日何個まで食べていい? 正しい卵の摂取量を知ろう!
毎日の食卓に欠かせない食材“卵”。巷ではよく「卵は1日1個までしか食べてはいけない」なんていうことを耳にするけれど、実際のところどうなの?栄養士の藤原朋未さんにお話を伺った。 【写真】正常でも危険な場合も…コレステロールについて知っておくべき4 ▼藤原朋未 管理栄養士・料理研究家による「食 」のプロデュース・レシピ開発を手掛ける(株)エミッシュ所属。健康・美容・栄養などの切り口で管理栄養士ならではのレシピ提案・コラムの執筆を行う。
卵は1日何個でもOK!?
2015年版の“日本人の食事摂取基準”で、厚生労働省はこのコレステロールの上限値を撤廃しました。これは、上限値を決めるための根拠として用いる、明確な閾値(いきち)が観察された研究がないことが理由とされています。 コレステロールの摂取上限値がないとはいえ、『しかしながら、これは許容されるコレステロール摂取量に上限が存在しないことを保証するものではないことに強く注意するべきである』と“日本人の食事摂取基準”には補足されています。卵の摂取量に上限を決めるわけじゃないけれど、たくさん摂ってもOKというわけではない、ということです。 「じゃあ何個食べたらいいの?」と聞かれると、「○個です」とはっきり言えないのですが、摂り過ぎると脂質異常症のリスクなどもあるので、食べ過ぎはよくないですよ、と言いたいです。やはり1日1~2個くらいが理想的ではないでしょうか。もちろんほかの料理とも併せて考えて、適切量を見極めるということが大切です。
“うっかり卵大量摂取”にご注意
コレステロールを含む食材は、卵以外にもたくさんあります。たとえば、魚卵やレバー。一般的に魚卵でよく食べられるのはタラコやウニ、いくらなどでしょうか。 魚卵を大量に食べることはあまり考えられませんが、卵は意外とたくさん食べられてしまうので注意が必要です。卵を何個も使う料理、例えばオムレツや卵焼きなどでは、気が付かないうちに卵を何個も食べてしまっていた、なんていうこともあります。