タッグマッチで対戦する（左から）DDTの中村圭吾＆青木真也と、ノアの拳王＆大和田侑

　DDTプロレスは24日、東京・新宿FACEで両国大会（28日、両国国技館）へ向けた記者会見を開催し、スペシャルタッグマッチ30分一本勝負で対戦する青木真也＆中村圭吾と、拳王＆大和田侑（ともにプロレスリング・ノア）の4人がバチバチに火花を散らした。 　アウェーに乗り込んできた拳王がまず「12月24日、クリスマスイブ、最悪の空気を吸いに来さされて、俺はもうガッカリしてるぞ！」と口火を切ると「2024年、いろんな団体に行ったぞ。俺はどこでも大歓迎された。ドラゴンゲートもいい空気だったな。先日、行った新日本プロレスもいい空気だったな。そして大歓迎されたけどな。おい！　ここの空気だけは最悪だ！」といつものようにDDTを“ディスり”まくり。 　さらに隣に座る総合格闘家で前KO－D無差別級王者の青木をにらみながら「DDT！　てめえらなんかな、おい！　偽物のプロレスラーばっかり見てるからそうなるんだ。ここにいる青木真也はMMAの片手間でやってる偽物のプロレスラーだ、おい！　12月28日両国国技館、本物のプロレスを俺が見せてやるからな！」と宣言した。 　すると青木はにやにやしながら「偽物とか本物とか言った時点で偽物というか（笑い）。偽物も本物もない時代ですからね、はい。それがなんかこうYouTubeであり、今のSNS社会じゃないですか」と“らしい”アンサーを返した。 　もともと拳王と青木の因縁は、青木がSNS等で拳王との対戦を望むようなコメントをしたことが発端。青木が11月23日にDDTのリングで「2025年1月1日、ノアの日本武道館に俺は拳王を討ちに行く！」と宣言すると、当の拳王が現れ、リングにイスを投げ込むなど激怒した。しかし拳王が連れてきていた大和田が青木とその場で対戦し、フルネルソンホールドで秒殺されたことで、対戦の機運が高まった。 　拳王はこの日の会見で、最初に青木に名前を出されたことについて聞かれると「（総合格闘家の）青木真也に名前を出されたのは正直うれしい。だが、DDTのリングで、DDTの青木真也に名前を出された。これほど気持ちの悪いことはないよな。全然うれしくない」と素直な気持ちを示した。 　さらに続けて「なんたってこいつはMMAの片手間で…」と言おうとしたところで言葉をかんでしまい、会場からは笑い声が。すると拳王は「なんでかんだか分かるか？　ここがDDTの会場だからだ」と無理やりディス。そして「もう一度、言ってやろうか。青木真也がMMAの片手間でやってるからな。これほど残念な青木真也は、俺は見たくない」と言い切った。 　その青木は、拳王の名前を出したことについて「いや、あの拳王チャンネル見てますから。海を見て、『海は広いな』って言ってる内容のない時代から、今の、選手の年表をつくったり内容が充実した時代まで追って見てるファンですから。手合わせしてみたいなと」と説明。その後、片手間でプロレスをしているのか？　と聞かれた青木は「プロレスの片手間でMMAやってます」とプロレスへの本気度を示して、タッグ決戦を盛り上げていた。