緊急事態措置案 小池知事が会見(全文1)交通機関の運休要請はしない
都市封鎖という形はございません
緊急事態措置の期間、実施すべき区域、実施内容は国が示す方針にのっとりまして、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づいて実施をすることとなります。そして今回お示しする措置でありますが、都民の皆さんに対しての徹底的な外出の自粛を要請いたします。そして事業者の皆さま方に対しましては施設の使用、イベントの制限などの要請をすることになります。 今後実施する措置ですけれども、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策の強化、これがまず何よりも重要。そして都民の皆さまの命、健康を守る。もちろんこれが最大の目的であります。そして生活、経済に及ぼす影響が最小となるように、都民の皆さんや事業者の皆さま方にご協力を強くお願いをするものでございます。また、今回の措置を実効性あるものにするためにも、国とも必要な連携を取ってまいりたいと思います。 そしてニューヨーク、ロンドン、パリなど、今メディアに報道されておりますように、海外の諸都市では都市封鎖、いわゆるロックダウンということが行われているわけでございますが、この東京におきましては、移動の制限などを強制的にこの宣言によって行うというものではありません。そして人と人との接触をできる限り避けていただくという趣旨をご理解いただいて適切な行動をお願いするものでございます。もう一度言います。都市封鎖という形はございません。それから、都民の皆さまへの要請については詳しくこれから述べてまいりたいと思います。
何よりも外出しないこと
まず、何よりも外出しないこと、これに尽きます。そしてこれまでも都民の皆さんには3つの密、密閉・密集・密接、この3つの密を避ける行動、そして週末の外出の自粛、さらに夜の飲食店での集団感染が多発しておりますので、夜間の外出の自粛などを要請してまいったところでございます。また、やむを得ず外出される際には行列をつくらないで、人と人との間隔を約2メーター確保するようにお気を付けいただきたいと存じます。いわゆるソーシャルディスタンス、社会的距離といっているものであります。 今回の法律に基づく徹底した外出の自粛の要請でありますけれども、皆さんご自身を守るためです。そして家族を守るためです。大切な人を守るためです。そして私たちが生活する、この社会を守るためです。この趣旨、ぜひともあらためてご理解をいただきたいと存じます。 それから一方で、食料品や医薬品など生活必需品を購入するための外出であるとか、それから病院に通っていらっしゃるとか、こういったことについては引き続き制限をしません。このような生活必需品を販売する店舗への休業要請も行いません。ですからこの点についてはぜひご安心いただいて、買いだめなど、厳に慎んでいただきたいと存じます。今日もスーパーに駆け込んだ方がいらっしゃるとの報道もございましたけど、そういうご心配はありませんので、普通にこの点については生活していただきたいと思います。