緊急事態措置案 小池知事が会見(全文1)交通機関の運休要請はしない
東京駅そばの東横INNが宿泊療養施設に
それから、無症状と軽症の方にはお移りいただくということを申し上げました。こちらは宿泊療養施設と呼んでおりますけれども、まず200室規模の、東京駅のそばにあります新大橋前にあります東横INNにご協力をいただきました。そしてあすからの受け入れ開始となります。宿泊療養施設でございますけれども、今後1000室までの拡大を目指してまいります。さらなる病床の確保、そして宿泊療養施設への円滑な移行を併せて進めることによりまして、重症の方が病床を利用できる環境をしっかりと整えてまいります。 都民の皆さま方の大切な人の命、健康、これは何物にも代えられないものでございます。都はこれまでも医療体制の整備、そして経済対策について、補正予算を次々と組んで進めてまいりました。そして事態の変化に迅速に対応して、矢継ぎ早に施策も実行してきたところでございます。今般、医療提供体制の強化などに係る予算といたしまして総額232億円、この補正予算を取りまとめまして、あす専決処分を行いますので、この点についても説明させていただきます。 都内の患者さんが発生する状況が高水準で推移をしているということでございますので、原則として6月までの医療提供体制の緊急整備ということになります。加えまして学校の臨時休業への対応などもここに入ることになります。項目別にお話しいたしますと、第1に、外来診療体制の強化として8億円。これは新型コロナ外来の受け入れ体制の強化につながります。それから第2に、民間検査機関などを活用したPCR検査などの体制の充実で、こちらも8億円でございます。
患者の受け入れ体制拡充に118億円
それから第3に、患者さんの受け入れ体制の拡充で118億円。入院の治療を必要とする患者さんを確実に受け入れられるように、医療機関に対して空床、空いているベッドの確保量の補助になりまして、それによって合計4000床を確保するというものでございます。それから医療供給体制が逼迫しているということから、都内に入院中の患者さんのうち、先ほどもありました無症状、軽症な方を受け入れるためのホテルなどの施設の確保、こちらのほうも予算に計上いたしております。 それから第4に、重症患者に対応した医療体制の充実ということで73億円。これはよく報道されておりますように、ECMOなどの整備の加速に充ててまいります。第5に、学校臨時休業への対応での13億円の計上。これは学童クラブを午前中から開所する場合に、それの運営費を都独自に補助するなどの対応を図るものでございます。看護師さんなどなさっている方々がお子さんを預ける場などの確保ということにもつながります。 それから第6番目、第6に、失業などに伴う住居を失った、住む場所を失った方々に一時的に住宅などを提供するということで12億円を計上いたします。今回、このウイルスの影響で失業された方々が多数出ておられるということでございますが、そういう方々、住む場所も失ってしまうという方に一時住宅などを提供するという内容になっております。