明大・宗山塁、有終の白星締め 通算118安打で岡田前阪神監督の記録抜き歴代7位に【東京六大学野球】
◇4日 東京六大学野球秋季リーグ戦 明大6―4法大(神宮) 明大が法大に6―4で逆転勝ちして、勝ち点を4として優勝への望みをつないだ。楽天がドラフト1位指名した主将の宗山塁内野手(4年・広陵)は2安打1打点1得点と打線をけん引。通算117安打の早大の岡田彰布(前阪神監督)を抜く歴代7位の118安打で4年間のリーグ戦を終えた。田中武宏監督は今季限りでの退任を表明した。首位の早大が9日からの早慶戦で、1勝すれば春秋連覇を達成。連敗した場合は明大と勝ち点4、8勝3敗2分で並んで両校の優勝決定戦となる。 主将が有終の白星をけん引した。1点を追う6回、2死走者なしで宗山が四球。続く杉崎の左中間二塁打で一気に生還すると、ムードが一変。四球をはさんで木本が左翼へ決勝3ラン。宗山は「みんながつないでくれた。2アウトからの点が、このチームの強み」と強調した。 4回無死一塁では、右中間への同点二塁打。この日2本目のヒットとなり、岡田前阪神監督の記録を抜く歴代7位の通算118本目。「たくさん起用してくれたおかげです。これからも、もっともっと打てるようにしたい」とプロの舞台での活躍も見据えた。9回は、ドラフト指名コンビで締めた。日本ハム3位指名の浅利が2日連続で救援して快速球で連続三振を奪い、最後の打者は遊ゴロ。宗山が軽快にさばいて仕留めた。 早大戦で勝ち点を落としたものの勝ち点4でフィニッシュ。優勝決定を次週に持ち越した。2020年から指揮している田中監督は「宗山の一撃から追いついて、山田、千葉、浅利と4年生でつないでくれた」と上級生をたたえた。リーグ戦終了の区切りとして、今秋限りでの退任を表明したが逆転Vへ意欲は満々。「あとは見てるだけですが、優勝決定戦に早稲田さんが来てくれたらいいなと思います」。簡単にユニホームは脱がない。
中日スポーツ