東芝ブレイブルーパス東京、リーグワン優勝のシーズンを総括
そして、薫田GMはラグビー面ではデータを使って優勝できた要因を説明しつつ、「『猛勇狼士』という言葉を作って、やっと今季、証明できた。レビューをして、来季に向けて進化、変化を示していきたい」と話した。
今季、フォーカスした5つのポイントは、トレーニングのフォーカスポイント、攻撃が単調だったため、相手の速いディフェンスラインへの対応、ディフェンスのストラクチャーの変更、セットピースの安定、ペナルティの減少だったという。
アタック面ではゲインラインの突破数は、1フェーズ目はあまり変化なかったが、2フェーズ目、3フェーズ目がそれぞれ20%、15%アップした。SOモウンガの影響よりも、周りの選手がしっかりとポジショニングした成果が大きかったという。
SOモウンガに対しての評価は「ゲームを落ち着かせること、そしてアタック時、劣勢、混沌としたときに彼の個人技で打破する。それが圧倒的に彼の強み、良さだった」。
「また、勝負勘、ゴール前のトライセーブのタックルなど、すべてに対する危機管理能力が高かったというのがコーチ陣の評価。彼がチームに合わせながら、強みを100%、プレイヤーとしてプレーしてくれたことが大きかった」と称えた。
改めて現役のオールブラックスである、SOモウンガ、FLフリゼルの2人をリクルートした要因を薫田GMは、「今季、来季が勝負のシーズンで、東芝が本気だぞということを示したかった」。
「4チーム競合となったがトッドが、リッチー(・モウンガ)をよく知っていて、彼がチームのカルチャーを知ってくれた。また日本の安心、安全をプレゼンしたことが受け入れられた」と話した。
ペナルティの多さは修正できなかったが、ターンオーバーの数が1試合あたり6.1回(昨季は5.3回)とディフェンスの成長を感じる数字となり、優勝できた大きな要因となったという」。
「ターンオーバーを起こした要因として、ドミナントタックルの上位5人のうち上位4人がブレイブルーパスの選手(FLフリゼル、リーチ、佐々木剛、LOジェイコブ・ピアース)だったとのこと。