東芝ブレイブルーパス東京、リーグワン優勝のシーズンを総括
「リーグワンのカンファレンス分けは、よりタフなカンファレンスに入ったと思ったが、毎週、高いパフォーマンスを出し続けることができ、最終的に優勝できた。かなりメンバーを入れ替えて(41人を起用したという)、ローテンションしながら、最後のブロックは選手たち自身がオーナーシップを持ってやっていた」。
「プレーオフでは自分たちのやってきたことを信じて、勝てるという機運があった。SOモウンガ、FL(シャノン・)フリゼルというビッグネームに勢いをもらったが、チームとしての守り方が確立できたことが大きかった」と振り返った。
連覇のかかる来季に向けて指揮官は「うちのチームは若い選手が多いが、若手育成も今後もやっていきたい。ラグビーの面では、セットピースが機能した。来季に向けて、ラインアウト、アタック、ディフェンス、スクラムも基盤としてやっていきたい」。
「必ずやらないといけないのは、マインドセット。チームの中で今季優勝したので、また勝てると先を見すぎてしまわないようにしたい。ハードワークなしに達成できるものはないとしたい」と話した。
なお、HCによるとシーズン終了後、チーム内では4人を表彰したという。『K9』と呼ばれるメンバー外のMVPはSO中尾隼太(来季から三重へ移籍)、『α』(ベンチメンバー)のMVPがWTB(ウイング)森勇登、毎試合決めている選手間投票のMVPで最も多く選ばれたのがSOモウンガ、そして選手の投票による年間MVPはFLフリゼルだった。
チームにGMとして戻ってきて3シーズン目の薫田GMは「2025年7月に東芝が150周年ということで、前倒しで優勝し、我々の存在意義をしっかり示せた。チームとしてクラブとして、オーナー、スポンサーなどに向けてリターンをどう示していくか重要なシーズンだった」。
「トッド(・ブラックアダー)やコーチ陣が種をまいた選手がともに成長してチームを作っていくことができた。また、チームの軸が大事で、それに対して結果を残すことができて、価値のある優勝だった」と振り返った。