【EV航続距離は100km超】三菱アウトランダーPHEVを大幅改良 最上級の新グレードも登場
「アウトランダーPHEV」を大幅改良
三菱は、クロスオーバーSUV「アウトランダー」のプラグインハイブリッドEVモデル(以下「アウトランダーPHEV」)を大幅改良し、EV航続距離や動力性能・快適性を向上させるとともに、内外装の質感向上と機能・装備の充実化を図り、10月31日から全国の系列販売会社で販売を開始すると発表した。 【写真】三菱「アウトランダー」を写真でみる (143枚) メーカー希望小売価格(税込)は、526万3500円~668万5800円となり、来年春には欧州市場、その後には豪州・ニュージーランド、北米などへ順次投入を予定している。 ■アウトランダーPHEVの大幅改良ポイント 1.駆動用バッテリーを刷新し、EV航続距離を約20km伸長して100km超に 2.サスペンション最適化や新タイヤ採用など、より上質で安定した乗り心地を実現 3.内外装デザインを一部変更し、質感を向上 4.ナビゲーションの画面大型化やコネクティッド機能の拡充、シートベンチレーション機能などの採用により、利便性と快適性を向上 5.音質へのこだわりを追求した2種類のオーディオシステムをヤマハ株式会社(以下ヤマハ)と共同開発し、全車に採用 6.最上級グレード「Pエクゼクティブ・パッケージ」を新設定 ■三菱社長 加藤隆雄のコメント 「日常はEV走行、遠出はハイブリッド走行として、環境にやさしく気持ちのよい走りを実現するPHEVは、カーボンニュートラルの実現に向けた現在の最適解として、グローバルでますます需要が高まっています。 今回、大幅改良した新型「アウトランダーPHEV」は、今月末より日本、来年春からは欧州で販売し、北米、豪州にも順次展開を拡大していきます。当社の技術の粋を集めていっそう洗練させ、「PHEVの三菱」と感じていただける仕上がりとなりましたのでご期待下さい」述べた。
商品概要とEV航続距離
■商品概要 「アウトランダーPHEV」は、当社の電動化技術と四輪制御技術の粋を集め、「威風堂堂」をコンセプトとした三菱自動車のフラッグシップモデルだ。 本モデルは2021年12月にフルモデルチェンジし、力強く存在感のある外観デザインとPHEVシステムを含めた動力性能、ツインモーター4WDと四輪制御技術「S-AWC」からなる高い操縦安定性、3列7人乗りシートの採用による使い勝手の良さを高く評価いただいていると三菱は述べる。 今回の大幅改良では、これら好評な部分はキープコンセプトとしながら、「洗練」と「上質」を重点項目とし正常進化させたと発表している。 ■1.駆動用バッテリーを刷新し、EV航続距離を約20km伸長して100km超に 搭載されるリチウムイオンバッテリーを刷新、バッテリー容量を約10%増の22.7kWhとし、EV航続距離が「M」グレードで従来の87kmから106km(WLTCモード)、その他グレードは83kmから102km(WLTCモード)と約20km伸長しているという。 PHEVシステムでは、最高出力を約20%向上させたことにより、電動車ならではのスムースで力強い加速が持続し、高速道路での合流や追い越し時のストレスを軽減するとともに、エンジン始動頻度が低減し、より静かで気持ちの良いEVらしいドライブ楽しめることに加え、アクセル操作時のモータートルク特性をマイルドにすることで、車両挙動が安定し快適性を向上させた。 今回新たに、走行速度やエンジンなどの状況に応じて自動的に開閉させるグリルシャッターをフロントバンパーグリル内に採用したほか、床下アンダーカバーやリヤバンパーの形状を見直すことで空力性能が向上したのに加え、走行抵抗の低減やPHEVシステムなどの効率化により、ハイブリッド燃料消費率(WLTCモード)を「M」グレードで従来の16.6km/Lから17.6km/Lに、その他グレードは16.2km/Lから17.2km/Lへ燃費向上を実現させているという。 また、駆動用バッテリーの容量拡大に合わせ、充電速度の向上を図り、急速充電では、80%までの充電時間を6分短縮の約32分とし、普通充電(AC200V/15A)では、前モデルと同じ約7.5時間で満充電が可能となり、より利便性を高めた。