手話で会話、10分体験 条例施行10周年 三重・松阪市推進会議などがイベント
映画やステージ、マルシェなども
松阪市手と手でハートをつなぐ手話条例の施行10周年を記念し、三重県の松阪市手話施策推進会議(森浩平会長、11人)などは16日午前10時から川井町の農業屋コミュニティ文化センター(松阪コミュニティ文化センター)で、「手と手でハートをつなごう! 松阪手話祭(さい)」を開催。市内外から約700人が集まり、手話に対して理解を深めながら楽しんだ。 イベントに訪れた人たちに、手話に実際に触れ、理解を深めて実践してもらうことを目的に、例年、市場庄町のアピタ松阪三雲店などで啓発イベントを行っていた。今回は、2014(平成26)年に施行された同条例の10周年を記念して、大々的に開いた。 館内では、ステージで本年度手話普及啓発ポスターの入選作品に選ばれた市立松江小学校6年・佐久間莉穂さんら12人の表彰式や映画上映、ダンスなどのパフォーマンスなどが行われ、ロビーではろう者との交流コーナーなどが行われた。 うち、手話体験コーナーでは設置された3卓のテーブルにそれぞれろう者と、手話ができる健常者1人ずつが待機し、来場者たちと約10分間、手話で会話を楽しむもの。 伊勢市下野町の事務員・山本真弓さん(52)と伊勢市立有緝小学校6年・航大君は親子で体験し、真弓さんは「普段から手話は勉強していますが、手話のすごさを改めて感じました」、航大君は「母親から少し学んでいる程度ですが、手話はろう者と話すことができるすごいものだと思う。日常会話レベルまで上達して、困っている人に手を差し伸べたい」とそれぞれ話していた。 また屋外ではマルシェとして、キッチンカーやワークショップなどの出店があり、来場者が思い思いに楽しんでいた。