ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤ

　ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは2025年から新たにマルク・マルケスをチームメイトとして迎えるが、チーム内で”ナンバーワン”ライダーを位置づける必要は無いと考えている。 【動画】MotoGP2024 最終戦ソリダリティGPハイライト 　2024年にMotoGP3連覇を目指したバニャイヤは、最終戦までホルヘ・マルティン（プラマック）との争いを展開。惜しくも敗れ王座防衛はならなかったが、2025年のタイトル奪還が期待されている。 　しかし来季のバニャイヤには大きなライバルもいる。2024年にドゥカティ陣営のグレシーニへ入り、マルティンとの昇格争いを制してファクトリーチーム入りを決めたマルク・マルケスだ。 　かつて最強ライダーとして鳴らした6度王者マルケスと、ドゥカティ生え抜きの2度王者バニャイヤを擁するチームが、いかにふたりをマネジメントするかという面でも注目されている。 　バニャイヤがナンバーワンライダーとしてドゥカティ内部で扱われるかどうかも気になるところだが、本人としては、そもそもナンバーワン扱いなどはあるべきではないと考えているようだ。 　先日ドゥカティのイベントに出席したバニャイヤは次のように語った。 「結局のところ、僕はピット内にナンバーワンは居ないと思っているし、居るべきではないとも思っている」 　バニャイヤはそう語る。 「シーズンは常にみんなが同じ条件でゼロからスタートしていくんだ。そして、シーズンを通じて状況は変わってくるものだと思う。ひとりが前にいて、もうひとりがさらに後方にいるのなら、前のライダーを助けるために努力しなければならないんだ」 「マルクは聡明な男だから、すぐにどういった環境で、僕らがどういった取り組み方をしているのかを理解してくれたと思う。僕らはテストで素晴らしい仕事ができたから、そのまま進めて行けば、正しい道を歩んでいけるだろう」 　なおバニャイヤは2024年にタイトル防衛を逃したという事実を、F1でマックス・フェルスタッペン（レッドブル）がドライバーズタイトル4連覇を果たしたことから思いださされたとも語っていた。 「僕も3連覇で世界王者になれたかもしれないとシンプルに考えたし、そのことで少し敗北を思い出させられたよ。でも、チャンスでもあると思う。負けたことは分かっているけど、そこから既に違いを生み出せている」